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ホットなゲーミングデバイスを徹底レビュー第3回

入力デバイスを強化してゲームに差をつけよう【本気デバイス編】

2012年11月14日 12時00分更新

文● 加藤 勝明

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 これまで2回にわたり紹介してきたゲーミングマウスとキーボードは、いずれもPCの標準デバイスを置換する存在。つまり家族に買い替えを察知されても「高性能で便利だから」で突破可能だ。しかしラストとなる今回とり上げるのは、一部を除き言い逃れのできない純然たるゲーミングデバイス。ゲームの雰囲気を盛り上げ、リアルな操作感を得るにはどんな犠牲もいとわない“ゲーム貴族”のためのデバイスだ。

ゲーム以外でも意外に使える
Razer「Nostromo」

実売価格:7480円前後
製品情報

 文章執筆用にキーボードを持っているが、ゲームのためだけに交換する気になれない、あるいは気に入ったゲーミングキーボードがないという人にオススメしたいのが「左手キーボード」というジャンルだ。今回はその中でも定番といっていいRazer製「Razer Nostromo」を紹介しよう。

左手キーボードは各社から登場しているが、使い勝手の面で群を抜いているのが「Razer Nostromo」だ。手のひらにフィットするパームレストのエルゴ感と、親指付近のサイバー感の絶妙なブレンドが特徴だ

 Nostromoの左手キーボードといえば、かつてはBelkinが発売していたブランドだが、Razerが開発協力を行なっていたという経緯がある。そして最新モデルの本製品では、Belkinを離れRazerブランドで登場したというわけだ。ゲーマーはもちろんだがPhotoshopやSAIなどのお絵描きアプリ系の操作を登録しておくと、良く使うツールを左手の操作一発で呼び出せるため、ゲーマー以外でも実用的というのもポイントだ。

左手人差指のポジションには大きめのホイールが搭載されている。マウスのホイールと比べて重く感じるが、軽く回るようにしてしまうと誤爆が恐いのでこれでOKなのだ

 外観は初代n52からほとんど変化していない。大きく山なりになったパームレストと、その先に置かれた14個のキー+ホイール、そして親指部分には十字のパッドいう基本的なスタイルはBelkin時代の製品と同じ。通電すると青いバックライトが光る点は、Belkin時代の「n52te」と共通だ。キーに適度なクリック感が追加されている点は、前モデルからの改良といえる。

ヘンテコな形状だが、実際に左手を乗せてみるとこんな風になる。親指のあたる部分にある十字パッドは最初のうちは斜めの誤入力が頻発するが、慣れれば問題なく使えるようになる

 Nostromoのキートップは01~14までの数値が振ってあるが、初期状態(ドライバー未導入)では通常のキーボードの左手部分、つまり「Tab」「R」「C」「左Shift」で囲まれるキーにそれぞれ対応し、親指部分はスペースバーとして機能する。とりあえず本製品とマウスを組み合わせれば、FPSにおける基本的な立ち回りは可能になるのだ。

キートップは数字のみ刻印されているが、デフォルトではWASD周辺のキーとして機能するよう設計されている。USBのHIDに対応しているなら、どんなOSに接続しても左手キーボードとして最低限の働きはしてくれるサイクルキー(一番上の丸いボタン)を押すと、インジケーターの点灯パターンが変化し、今どのキーマップを使っているのかがわかる。青→赤→緑→青赤→……→青赤緑となり、最後は消灯となる。数が多いのはよいが、サイクルを誤爆してしまうと復帰が面倒なのが難点だ(n52teは3個)

 Nostromoのカスタマイズ(キーマップ設定)にはドライバと設定ツールの導入が必須だ。本製品は内蔵メモリーを持たないため、カスタマイズされた状態で動かすにはドライバーの導入とカスタマイズ済みの設定が必須になる。ただPCをコロコロ変えるとか、ゲーム大会に出ても使いたいという状況でなければ、さほど問題にはならない。

キーマップの再設定は簡単。変更したいキーを選び、割り当てたいキーを指定するだけだ。特殊キーの使用はShift/Ctrl/Altに制限されているため、Winキーを割り当ててWindows 8の操作の省力化に使うというのはできないマクロ設定画面。キーとキーの間のラグを揃えたり細かく調整することが可能だが、マクロの送出が遅く、細かい調整は意味を持たないのが残念

 とりあえず自分のよくプレイするゲームで、頻用する操作を14+1個のキーとホイール、十字パッドに割り当ててしまおう。ゲーム側でキーバインドを変えると、設定のコンフリクトが起きて面倒になってしまうが、Nostromo側で使いやすいキーを集めてしまえば、それに悩まされることもなくなる。例えばCaps Lockの位置にある06番のキーに任意のキーを割り当てたり、十字パッドの下でインベントリー、左でマップ表示など多用するコマンドを割り当てておくなどの使い方が考えられる。

キーマップにマクロを割り当てる場合は、1回だけ起動させるのはもちろんだが、押している間連続で発動させるなどの挙動を割り当てることができる。検証環境では長いマクロだと連射が効かず、やや中途半端な印象を受けたキーのバックライト輝度も調整できる。目潰しの悪名高かったn52te時代と比べると、各段に快適に使えるようになったのだ

 n52teに存在した内蔵メモリーが削除されてしまったため、設定ツールのないPCではカスタマイズは一切無効になる。マクロの送出もソフトウェア頼りなため遅く、複雑なマクロでは全く使い物にならない欠点もあるが、リアルタイム性が重視されないお絵描きアプリならあまり気にする必要はない。キーのリマップだけでもゲームの戦力アップに繋がるので、左手操作を最適化したいゲーマーならぜひとも導入したい。

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