マウスコンピューターがWindows 8搭載のゲーム用デスクトップ

高拡張性も実現の高性能ゲーミングPC「NEXTGEAR-MICRO im520PA7」

文●石井英男

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高性能CPUと16GBの大容量メモリを搭載

 次は、パーツ構成を見ていこう。今回試用したim520PA7のCPUはCore i7-3770だ。Core i7-3770は、インテルの最新CPUである第3世代Core iシリーズの中でも上位に位置する製品であり、定格クロックは3.40GHzだが、自動オーバークロック機能のTurboBoostにより最高3.90GHzで動作する。クアッドコアCPUだが、Hyper-Threadingテクノロジーを搭載しているため、最大8スレッドの同時実行が可能であり、最新ゲームや動画編集ソフトなど、マルチスレッドに最適化されたアプリケーションで特に高い性能を発揮する。

NEXTGEAR-MICRO im520PA7の内部。MicroATXマザーボードを採用しているため、内部の空間には余裕がある

 チップセットはIntel B75 Expressで、試用機のマザーボードはGIGABYTE製のMicroATXマザーボードだった。メモリスロットは2基だが、im520PA7では、出荷時の状態で8GB DDR3 DIMMが2基装着されており、メモリは合計16GBと大容量だ。ストレージとしては、1TB HDDが搭載されているが、3.5インチシャドウベイが2基空いているので、HDDの増設やRAIDシステムの構築も可能だ。光学ドライブとしては、DVDスーパーマルチドライブが搭載されている。

 地味だが、パソコンの安定性を左右する重要なパーツが電源ユニットだ。im520PA7では、電源ユニットとして、FSP製の700W電源ユニットが搭載されている。この電源ユニットは、80PLUS GOLD認証取得済みの高級品であり、電力のロスを最小限に抑える。80PLUS認証は、上位からPLATINUM、GOLD、SILVER、BRONZE、無印と5つのランクがあるが、PLATINUMとGOLDの効率の差はわずかであり、ほぼ最高ランクの製品といってよい。容量も700Wと余裕があるので、ストレージなどを増設しても安心だ。

グラフィックスボードを外したところ。電源ユニットは80PLUS GOLD認定を取得しており、電力のロスが少ない。容量も700Wと余裕がある

 OSとして、Windows 8 64bit搭載されているが、BTOによってWindows 8 Pro 64bitの選択も可能だ。

ハイエンドGPU「GeForce GTX670」を搭載し、高い3D描画性能を実現

 ゲーミングパソコンでは、特に重要なのが3D描画性能だ。昔に比べると、CPU統合グラフィックスの性能も上がってはいるが、やはり最新ゲームを快適に遊ぶには力不足だ。im520PA7では、NVIDIAのハイエンドGPU「GeForce GTX670」搭載グラフィックスボードが装着されているので、3D描画性能も非常に高い。GeForce GTX670搭載グラフィックスボードは、2スロットを占有するハイエンドグラフィックスボードであり、ビデオメモリも2GBと大容量だ。ベンチマーク結果については後述するが、Core i7-3770とGeForce GTX670搭載により、最新ゲームも高解像度で快適に遊べるパフォーマンスを実現しており、コアなゲーマーも満足できるだろう。

NEXTGEAR-MICRO im520PA7に装着されているグラフィックスボード。NVIDIAのハイエンドGPU「GeForce GTX670」を搭載しており、高い3D描画性能を実現

 インターフェイスも充実している。USBポートはUSB 3.0×3、USB 2.0×6の合計9ポート装備しており、そのうち3ポート(USB 2.0×2とUSB 3.0×1)が前面パネルに用意されているので、USBメモリなどを着脱しやすい。前面パネルには、SDメモリカードやメモリスティック、スマートメディア、コンパクトフラッシュなど、多くのメモリカードに対応したメモリカードリーダーも装備されているので、デジカメで撮影した画像などの転送に便利だ。ディスプレイ出力端子として、DVI-I、DVI-D、DisplayPortの3系統が用意されており、3画面出力も可能だ。また、背面には、1000BASE-T対応LANや各種サウンド端子も用意されている。

前面には、多くのメモリカードに対応したマルチカードリーダーとUSB 2.0×2、USB 3.0×1が用意されている

ミニタワーながら十分な拡張性を誇る

 ミニタワーながら拡張性が高いことも魅力だ。拡張ベイは、3.5インチシャドウベイが2基あいており、一番下のシャドウベイは2.5インチシャドウベイとしても利用できるようになっており、SSDを搭載する場合に便利だ。拡張スロットは、PCI Express x1スロットが2基空いているので、用途に応じて拡張カードを装着することで、機能を強化できる。たとえば、TVチューナーカードを装着すれば、最新ゲームを快適に遊べるだけでなく、TV番組の視聴や録画が可能な高性能マルチメディアマシンになる。



マウスコンピューター/G-Tune

(次ページ、「最新ゲームも高解像度で快適に遊べるパフォーマンスを実現」に続く)