デイ1からまったく気が抜けないのが北海道
この先生きのこるために慎重に!
陸別エリア2ループ目。全日本はAPRCに出場するスーパー2000マシンやR4マシンが走った後に走行するが、どうやら予想を上回る路面の荒れ模様のようだ。荒れた路面に弱いメロン号は、この2ループ目でCUSCOサトリア(明治慎太郎選手/島津雅彦選手組)、それにマッハミラージュ(筒井克彦選手/石田裕一選手組)にも抜かれて5番手に後退する。
しかし、まだまだ先は長い。このRALLY HOKKAIDOでは、この先何が起こるのかまったく予想がつかないのだ。我慢の走行を続けている眞貝選手にはつらいところだろうけど、今のペースを維持していれば必ずどこかでチャンスが訪れるはずだ。
このサービスCを終了後、サポート隊は陸別を後にしてふたたび帯広へと戻る。次にサポート隊がマシンを迎えるのは約5時間後、北愛国サービスパークで行なうサービスDだ。それまでは、クルーだけですべてのことに対処しなければならない。無事に北愛国にたどり着いてくれよ……と、祈るような気持ちでメロン号を3ループ目へと送り出した。
SS(距離) | ステージタイム(トップ差) | クラス総合タイム(トップ差) |
---|---|---|
SS7/パウセカムイ II (9.98km) | 6:25.8(+9.1) | 57:54.7(+2:01.9) |
SS8/ニュークンネイワ III (28.04km) | 17:52.8(+52.5) | 1:15:47.5(+2:51.5) |
SS9/パウセカムイ III (9.98km) | 6:37.8(TOP) | 1:22:25.3(+2:43.8) |
SS10/オビヒロ II (1.20km) | 1:19.3(+2.9) | 1:23:44.6(+2:42.7) |
SS11/オビヒロ III (1.20km) | 1:18.2(+2.5) | 1:25:02.8(+2:40.8) |
SS9/パウセカムイ III
眞貝選手「道幅も広く、比較的ミッションの足かせが少なく感じたパウセカムイステージの3本目です。全く想定してなかった(笑)、夜間の走行となりました。ダストもかなり出ていましたが、暗さやダストのせいでタイムダウンするのもダサいのかなと思い、ちょっと頑張ったら望外のクラスベストタイムでした。やっぱりまだペース配分が適切ではないということですね」
無事に陸別エリア3ループ目を走り終えたメロン号が、煌々とした光に包まれた北愛国に帰ってきた。これだけの長距離、しかも荒れきった路面を走り続けたために、ステアリングの反応が若干おかしくなるトラブルが発生。しかし、SRS金子社長の的確なトラブルシューティングにより原因が判明し、このサービスで無事に修復することができた。
この3ループ目で、徐々にBOOBOWブーンのスピードが上がり始めた。まだ本格的な反撃がはじまったわけではないが、SS11を終えた時点でメロン号のわずか7.2秒後方につけている。今回の北海道戦でBOOBOWブーンに負けるのは、戦前から予測していたこと。重要なのは、シリーズポイントで離されないために大きく負けないことなのだ。そのためには、メロン号の前を走るCUSCOサトリア、それにマッハミラージュの2台を、2日目に何としても下さなければならない!
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