端子の豊富さに目を見張る
ディスプレー以外の外観では、インターフェース類の充実ぶりも「Endeavor PU100S」の大きな特徴となっている。
まずUSB3.0端子は本体左側面に2つ、またUSB2.0端子も本体側面や背面に合計5つ備えられている。ちょっと変わっているのが、背面にあるUSB2.0端子のひとつが、着脱可能なカバーの中に設けられているところ。いったい何のために……と思ったが、これはどうやらワイヤレスのキーボードやマウスに付属する、本体側レシーバーを差しておくために設けられたUSB端子のようだ。
確かに頻繁に抜き差しするものではないので、最初に差しておいてその後はカバーで隠しておけば、見た目もスッキリするし、誤って抜いてしまう恐れもないだろう。
変わっているといえば、PS/2ポートが背面にしっかり用意されているのも、今の御時世としては珍しいかもしれない。本製品のBTOメニューには、PS/2端子のキーボードやマウスも用意されている。コンシューマーユーザーではレアなケースではあるが、自分の手に馴染んだお気に入りのキーボードが古く、レガシーポートのものであるといった時などは重宝するかもしれない。このあたりは、ビジネスシーンを中心に展開している同社ならではの特徴と言えるだろう。
フルHDモニター代わりにも使える
端子類ではほかに、HDMI端子を“出力”と“入力”のそれぞれ1基ずつ装備。“出力”端子は、PC画面を薄型テレビなどに大写しにしたい際に、また“入力”は、このディスプレーをモニター代わりに活用したい時、たとえば手持ちのノートPCの画面を写したり、またいざとなればレコーダーやゲーム機などを繋いだりといった用途でも使えるだろう。
PCの画面とHDMI入力による画面は、ディスプレー前面のボタンを長押しすることで切り替わる。PCを稼働している時も、ボタンを押せばHDMIなど外部入力の映像をチェック可能だ。また、PC自体をOFFにしている時でも、わざわざOSを起動させることなく、モニターとして使用できた。
バッテリーも搭載可能!
そして、本製品の変わり種機能の最たる例が、デスクトップマシンにもかかわらず、オプションでバッテリーの搭載が可能な点だろう。これは停電によるデータ消失を防ぐための、いわば“簡易版UPS”といったところの機能で、昨今の電力事情を勘案したトレンド性の高い機能。ただそれ以外にも、一時的に本機を電源の取れない場所に移動して、データの修正作業といったことも可能だろう。ちなみにバッテリーの持ち時間は、CPUがCeleronの場合は最大約2.8時間、Coreプロセッサーの場合は最大約2.2時間となっている。