最小構成なら5万円を割り込む
最初にも述べたが、エプソンダイレクトといえばBTOオプションが特徴。「Endeavor PU100S」も、その例に漏れず、カスタマイズが可能だ。本製品の主な基本構成は以下のとおり。以下の構成で、価格の方は5万円を割り込む。
ユーザーズマニュアルがスマートフォンからでも閲覧可能!
同社では、PC向けのサービスとして、ユーザーズマニュアルのオンライン配信に対応していたが、今回紹介した「Endeavor PU100S」では、スマートフォンからの閲覧にも対応。PCレスで利用できるだけに、PCがトラブルに見舞われたときに心強い。
標準構成のおもな仕様 | |
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モデル名 | Endeavor PU100S |
OS | Windows® 7 Home Premium 64bit Service Pack 1 (SP1) 適用済み |
CPU | Celeron G550(2.60GHz) |
メモリー | 2GB(PC3-12800) |
HDD | 500GB(7200rpm) |
光学ドライブ | スリムスーパーマルチドライブ(DVD±R 2層書込) |
ディスプレー | 21.5型液晶(1920×1080ドット) |
価格 | 4万8930円 |
最近はどのメーカーも、かなり安価なデスクトップスリムマシンを用意しているので、価格自体に大きなインパクトはないかもしれない。だが国内メーカーということでの、製品そのものへの信頼感に加え、サポートの面でも安心できる。また、ディスプレーも(一体型という形で)付属ということを考えれば、かなりお値頃ではないだろうか。
さて、カスタマイズのほうだが、メモリーは8GBまで搭載でき、またCPUもCore i7-3770Sまでバージョンアップ可能。今回の執筆にあたって試用したモデルは、Core i5-3470S(2.90GHz)に、4GBのメモリが積まれていた。そこで「Windows エクスペリエンス インデックス」を見てみたが、一番低いサブスコアはグラフィックスの4.8。また同様にゲーム用グラフィックスも同程度に低めの結果となった。グラフィック機能はCPU内蔵ということで、これは予想通りの結果といえる。
とはいえ「Endeavor PU100S」は、ビジネスシーンでの使用を主に想定されたモデルなので、グラフィックスが弱いことに関してはあまり気にならないだろう。もちろんグラフィックスが弱いといっても、YouTubeやニコニコ動画といったサイトの動画は、カクカクとすることなくスムーズに見ることができる。
ちなみに、ほかの一般的なベンチマークソフトも試しに計測したところ、「CINEBENCH 11.5」のCPUスコアは5.16pts、また「PCMark 7」の総合スコアは2839と、どちらもスペックなりの計測結果が出た。実際に体感しての印象としては、メールやサイト閲覧、また書類作成や表計算といった一般的なビジネス用途で使うには、むしろ高性能過ぎる感じだ。
というわけで「Endeavor PU100S」の実力を駆け足で紹介してきた。全体的に見ると、多彩な端子類に加えて、モニターとしての利用も可能であり、とにかく使い方のバリエーションが広い。ユーザー個々人によるさまざまな使い方にフィットできる、とても自由度の高いモデル、というのが率直な印象だ。
また、スペック面だが、仕事で使うならCPUはCeleronでも十分。「Core i3」あたりが用意されていれば、ちょうど良かったのかもしれないが、実際にはCPUのバージョンアップは「Core i5」「Core i7」のみ。「Core i7」までにする必然性はほぼないような気がするが、ただ長く使おうと考えるならば、購入時にスペックを極力上げておくというのも、ひとつの手かもしれない。