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闘魂注入だけじゃなかった!Cybozu.comカンファレンスⅡ基調講演

「AWSでいいじゃん」に負けなかった!Cybozu.comの本気度

2012年09月27日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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9月26日、サイボウズは同社のクラウドビジネスに関するプライベートイベント「Cybozu.comカンファレンスⅡ」を開催した。基調講演で登壇したサイボウズ代表取締役社長 青野慶久氏は、累積20億円という投資を行ない、イチから組みあげたCybozu.comにかける意気込みをアピールした。

クラウドがなければわれわれは死ぬくらいの勢い

 Cybozu.comはサイボウズが手がけるビジネス向けのクラウドで、昨年の11月にスタート。従来、パッケージ版で提供してきた「サイボウズOffice」や「Garoon」に加え、クラウドオンリーの業務用データベース「Kintone」、スマートフォンアプリケーション「KUNAI」などが用意されている。今回の「Cybozu.comカンファレンスⅡ」は、このCybozu.comの取り組みや機能、ユーザー事例などを紹介するイベントで、1300名の登録者になったという。

 1時間15分におよぶ青野氏の基調講演でまず強調されたのは、Cybozu.comにかける強い意気込みだ。同社のクラウド参入は同業では最後発とも呼べる昨年末だが、累積で20億円という膨大な投資を行なっているという。青野氏は、「年商40億円の会社が20億円投資している。このクラウドがなければ、われわれは死ぬくらいの勢いでやっている」とアピールした。また、単に国内だけではなく、グローバル展開を見据えてサービスやシステムを構築しているとその意気込みを語った。

サイボウズ代表取締役社長 青野慶久氏

 こうした努力の結果もあり、導入社数は開始10ヶ月で2000社を突破。また、年収500億円の中堅・中小企業1000社が導入もしくは導入を検討しているコラボレーション分野のクラウドで、Google AppsやOffice 365を抜いて1位になっているという調査会社(ノークリサーチ)の報告を紹介した。

SMBクラウドの市場シェア(ノークリサーチ)

 特に今までサイボウズOfficeでは50人が平均だったユーザー数が、Cybozu.comでは一気に引き下がり、5~7人のユーザーも多く利用しているとのこと。単にパッケージや他社製品から移行しただけではなく、裾野自体が広がったといえるようだ。とはいえ、母集団となる導入済み・導入予定の企業は全体の1/3にとどまっており、「まだまだ市場は始まったばかり」(青野氏)というのも事実だという。

システムも自社開発。不安を払拭する

 また、クラウドへの不安を解消するさまざまな取り組みも紹介された。「周りからはAWSを使えば楽じゃんと言われたが、うちのメンバーがやってくれました」とのことで、IaaSもミドルウェアも自社開発。信頼性の高いデータセンターにシステムを構築し、欧米のクラウドサービスと比肩する高い可用性を実現した。また、特定IPアドレスや電子証明書、パスワードなどを組み合わせた二要素認証を採用し、導入の課題となるセキュリティも高めたという。

システムはインフラ部分からミドルウェアまで自社開発

4重のバックアップでデータ損失を防ぐ

 さらに青野氏はパートナーであるファーストサーバの事件を引き合いに、「業界の威信をかけて、信頼度を上げる」(青野氏)と、可用性向上やストレージの運用についても説明した。Cybozu.comでは、10台のディスクアレイをRAID6で組み、データ保護を行なうほか、2台のディスクをホットスペアとして用意。また、稼働系と待機系でデータをレプリケーションしつつ、1週間分・複数世代のバックアップを実施。これをさらに西日本のデータセンターにバックアップするという4重のデータ保護を実現しているという。これにより、ハードウェア障害だけではなく、人的なエラー、予期せぬ誤作動などからデータ損失を防ぐとのことだ。

青野社長に猪木氏が闘魂注入!

 基調講演の後半では、こうしたCybozu.comでの取り組みや機能強化のほか、Google Appsとの違い、新たに提唱する「データのグループウェア化」、そしてユーザー事例やR&Dの紹介など多岐におよんだ。

 また、新機能やサービスもデモを交えて紹介。グループメーラーのメールワイズのCybozu.com版が10月に投入されることが発表されたほか、ユーザーによるアプリケーション開発を容易に行なえるKintoneを広く扱うべく、認定パートナー制度を新たに創設。さらに「CyDE-P」と呼ばれるクラウドインフラ上に開発プラットフォームを提供したり、JavaScriptによるカスタマイズ、オンプレミスやクラウドとの連携を容易に行なうためのAPIの拡充など、おもに開発者に対して幅広い施策を打ち出すと説明した。

Cybozu.comの強化点

 そして最後にはスペシャルゲストとしてアントニオ猪木氏が登場。長年の格闘技ファンの青野氏が、30億円の借金を負った1976年のモハメド・アリとの試合について聞いたり、北朝鮮やイラクなどの危険を伴う国に訪問するパワーの源や昨今の日中動向についての意見を交わした。

「元気ですか~?」と満面の笑顔でアントニオ猪木氏が登場

 そして、基調講演の最後にはクラウドビジネスに大きく梶を切るサイボウズを代表する青野氏に闘魂を注入した。

対談の後にスーツを脱ぎ、猪木氏がいよいよカウントダウン

来年70歳となる猪木氏の闘魂ビンタが青野氏に炸裂!

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