行き詰まるオオタニにあーみんがアドバイス
あーみんもオススメ!アプリストアの案件管理を使ってみようぜ
2013年10月23日 11時00分更新
都内の中堅出版社AMWの法人向け広告の売り上げを上げるべく結成されたB2Bチーム。なかなか成果の出ない現状に焦ったB2Bチームのイシダは、IT系のWeb媒体を手がけるTECH.AMW.JPのオオタニに相談。課題を洗い出したイシダとオオタニは、目標の共有とコミュニケーションの促進がなにより重要だと考え、サイボウズのアプリケーション「kintone」を試すことにする。
登場人物
オオタニ TECH.AMW.jpの編集長。編集部の売り上げに直結するB2Bチームの営業効率を上げるため、イシダにサイボウズ「kintone」の導入を提案する。座右の銘は「なせばなる。なさねばならぬ何事も」。歴史小説が好き。
イシダ 第1広告営業部主任。部長モウリの命を受け、法人向け広告売り上げアップを目指すB2Bチームの数字を上げるべく、日夜奮闘する。座右の銘は「禍福はあざなえる縄のごとし」。ビジネス書が好き。
あーみん ある時はアルバイト、ある時は営業マン。オオタニが困ったときにいつの間にか現れ、ヒントをくれる女子。実はkintoneの中の人。なぜかカラーで、見た目の厳しいモノクロビジュアルばかりの現場を潤してくれる。ドーナツが好き。
kintone導入プロジェクトもいよいよ中盤。B2Bチームの意見を聞きつつ、顧客DBに加え、より営業成績に直結する案件管理の構築にチャレンジするTECH.AMW.jpのオオタニ。行き詰まるオオタニにサイボウズの営業さんから訪問のメールが……。
*本記事の内容はあくまでフィクションで、登場人物や会社名などは実際のものではありません。本当です。
まさに渡りに船!サイボウズのあーみん来る
先週のミーティングでB2Bチームからのフィードバックを受けたオオタニ。さまざまな意見やリクエストに驚いたものの、持ち前の楽天的な感覚で、期待の裏返しと受け取った。とはいえ、本業とは別にやっているため、なるべく短い時間で成果を上げ、プロジェクトを前に進めたいのも事実。次のステップとして、顧客DBの利用とカスタマイズを進めつつ、案件管理アプリの作成に取りかかろうとしたところ、サイボウズからメールがやってきた。普段受け取る発表会のお知らせではなく、営業のメールのようだ。
この度は、弊社クラウドサービス「kintone」をご試用頂きありがとうございます。
kintoneをお使いいただく中で、ホームページやヘルプだけでは お伝えすることができない設定方法や機能のご説明、また貴社の課題に応じた運用方法の提案や事例の紹介など私の方でサポートさせていただければと存じます。
よろしければ、一度10分ほどお時間を頂き、お話を伺うことは可能でしょうか。必要に応じて、訪問や遠隔デモなど調整することも可能でございます。
ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。
いろいろ困ってた矢先の、まさに渡りに船。「まったく、うちの営業にも爪の垢煎じて飲ませたいくらいだぜ」と、心の中で思ったオオタニはさっそく返信し、次の日の夕方に来てもらうことにした。なにせ、AMWのオフィスのある飯田橋は、サイボウズのある水道橋の隣にあるのだ。
やってきたサイボウズ営業のあーみんはどう見ても高校生という容姿で、服装もビジネスマンには見えない※。しかし、コスプレの方が往来し、等身大のザクが鎮座するAMWの応接室ではまったく違和感ない。あーみんとかなり年の差のあるオオタニもかえって緊張せずにトークできそうだ。それにしても誰かによく似ているな。
※あくまでフィクションです。実際のサイボウズの営業の方は、ちゃんとしたビジネスマンの格好です。
オオタニ:本日はわざわざありがとうございます。普段は記者なので、インタビューっぽくなりそうですが、kintoneについていろいろ聞かせてください。
あーみん:こちらこそお時間とっていただき、ありがとうございます!kintone、実際に使っていただいてどうですか?
オオタニ:Excelファイルから顧客DBを作ったんですが、けっこう簡単にできて驚きました。今ではB2Bチームの営業が名刺情報をしこしこ登録しているところです。ただ、顧客DBは便利ではあるんですけど、数字に結びつきにくいので、案件管理をやってみたいんです。
あーみん:なるほどー。kintoneの利用で、一番多いのって実は案件管理なんです。たとえば、キャンペーンで集めた顧客リストのアプローチに漏れがあったり、1つのお客様に2人の営業マンが違う提案しちゃったり、問い合わせが放置されちゃったりって、ほかの会社でも多いんですよ。これをなんとかしようと、まずはみなさんExcelでチェックリストを作るんですが……。
オオタニ:ファイルが分散しちゃったり、バージョンが分からなくなったりしちゃうわけですね。でも、私は営業じゃないので、さすがにイチから作るのは難しいですよね。
あーみん:そんなことないです。アプリストアの「案件管理」を使ってはいかがですか? リリース以来、不動のNo.1でユーザーも多いですよ。
オオタニ:えっ?そんなものがあるんですか?
あーみん:はい。アプリストアでは案件管理のほか、日報、議事録、クレーム管理、顧客リスト、タイムカード、商標・特許管理などさまざまなアプリケーションが用意されていて、ワンクリックで導入できます。私たちは「業務アプリのコンビニ」と言っていますが、本当に24時間すぐに使えるんです。
オオタニ:なんだかスマートフォン感覚で、アプリを追加できるんですね。いくらくらいかかるんですか?
あーみん:案件管理は無料ですよ。ぜひ使ってください!
こんな感じで、あーみんとは小一時間くらい話をしてしまった。あーみん曰く、イチから作るのも難しくはないが、まずは案件管理を試して、それをカスタマイズしてはどうかとのこと。そういえば、「スペース」の右側にあるお気に入りアプリにも「案件管理」の名前はあったので、さっそく追加してみよう。
案件管理を追加!確かに強力なツールだが……
さて、案件管理を追加したオオタニは、翌週B2Bのミーティングを持つことにした。実際に使うことになる広告営業に見てもらった方が早いだろう。
イシダ:リクエストに応え、オオタニさんが案件管理アプリを作ってきてくれた。というか、アプリ追加したって感じでできたんだよな。さっそくレビューしてもらおう。
オオタニ:先日、サイボウズの営業の方に来てもらって、人気No.1の案件管理アプリを紹介してもらいました。案件ごとに、受注の確度や金額はもちろん、活動の履歴も記録できます。また、担当者ごとの案件や確度、月ごとの売り上げを集計することもできます。
イシダ:そうそう!それ見たいのよ。それがわかれば、アドバイスとかできるんだけど、今は事後報告だったり、メールに埋もれちゃうこと多いから。
アンコクジ:案件管理ほしい言うたのは、ワシですから、興味あります。さっそく見せてもらいましょか。
オオタニはプロジェクターにPCをつないで案件管理のデモを見せた。案件管理は顧客情報、案件情報を登録しておき、あとは活動履歴を残していくというもの。1つの案件に対して、いつどのようなアクションをとったかが分かるため、現状確認や担当の引き継ぎも容易に行なえる。
案件情報には見込み時期や確度、製品の単価、ユーザー数、小計などを入力する欄がある。これらを集計することで、見込みの数字に対して、どの程度の提案と金額が必要なのかが見えやすくなる。なにしろ、製品の売り上げも、週間・月間の売り上げも全部グラフで見えるし、担当者や確度でソートすることも可能。恐ろしいほどの見える化だ。
また、データベースでもあり、コミュニケーションツールであるkintoneらしいのが、案件に対してコメントが書き込めること。上司や同僚のアドバイスもきちんと履歴として残るので、メールのように読み捨てられることはないだろう。担当にとっても、マネージャーにとっても強力なツールだが、B2Bチーム全体できちんと利用しないと成果は出ない。
コニシ:じぇじぇじぇ~!これじゃあ、グラフで全部わかっちゃいますねえ。もうルノアールでさぼれないで、つらいよ~♪
ウキタ:当たり前ですけど、われわれの活動が行動も、数字もわかるってことですよね。強力なツールなのはわかるけど、ちょっと怖いなあ。
イシダ:確かにそうだ。でも、目標売り上げは決まっていて、数字が足りないのも事実。B2Bチームの売り上げを上げるためには、一定以上のアタックと提案金額が必要なんだ。しかし、今までアタック数や提案金額をきちんと共有してなかった。作戦を立てるためには、こういうデータが必要だし、結果として数字が上がれば営業としてのレベルも上がるということだ。
ウキタ:確かに、これがあれば、モウリ部長の「ウキター、あの案件のレポート5分で出せー」という無茶ぶりにはすぐ対応できますよね。夏休みに八丈島にいたときに、ケータイ来たときがあって、泳いで帰ろうかと思ったわ。
アンコクジ:わしはええでっせ。確かに案件フォローとか忘れてまうんで。イシダさんに「金額足りんから、はよ攻めや」言われた方が安心ですわ。
コニシ:オッケーです。暦の上ではセプテンバーですからね。そろそろがっつり数字上げないときついので、とにかく3ヶ月、これでやりましょう!
ということで、案件管理をガッチリ使うことで、B2Bチームの数字を上げることにした。ただ、1人発言のなかったコバヤカワをのぞいては……。
次期システムはオンプレミスか、クラウドか?
実はコバヤカワは以前働いていたIT系商社の同僚を、AMW情報システム部のトクガワ部長に紹介したという経緯がある。トクガワ部長もクラウドの重要性は理解していたが、まだ時期尚早と考えており、次期システムもマイクロソフト製品を中心としたオンプレミスのシステムを検討していた。そんな折り、コバヤカワからそのIT系商社の担当を紹介されたのだ。IT系商社はそんなトクガワの意向に従い、オンプレミスのシステムで、グループウェアやメールシステムの刷新を提案している。
現状、クラウドの利用に関しては、社内で明確な決まりがない。そのため、DropboxやiCloudなどの個人向けサービスに関しては黙認されている状態だ。とはいえ、編集部と広告部が進めているというkintone導入の動きは当然ながらあまり面白くない。今は5人程度のアプリケーション導入ではあるが、将来的にユーザーが増え、利用部署が増えるという可能性は否定できないだろう。「いずれきちんと白黒をつけるときが来るだろう」とトクガワは感じていた。
今週のあーみんの一言
ちなみにこのオレンジ色の服は、kintoneチームのユニフォームなんです!「50メートル先からでもすぐに見つけられる」って評判なんですよ。
「kintone アプリストア」には、案件管理や顧客リスト、問い合わせ管理など人気のアプリが50種類以上も用意されているので、クリックひとつですぐにデータベースを作ることができちゃうんです。中には「ゴルフスコア管理」なんて面白いアプリもあるんですよ! もちろんアプリストアのアプリはすべて無料で使えますので、気になるアプリがあったらぜひ試してみてくださいね。
さて、AMWさんのクラウドシステム導入にはまだまだ壁がありそうな予感……。一体どうなっちゃうんでしょうか!?
(提供:サイボウズ)
※本連載ではビジュアル作成に「漫画カメラ」(スーパーソフトウェア)を採用しております。
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