8月24日、日立製作所はフラッシュ媒体のさらなる活用を可能とし高速なデータ処理を実現するストレージソリューションの製品展開を段階的に強化すると表明。その第一弾として、企業の大規模システムやデータセンターなどの利用に適したエンタープライズディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform」(VSP)に、SSDを活用しデータ処理を従来の約3倍と大幅に高速化する「Flash acceleration」を追加すると発表した。
このFlash accelerationは、VSPのコントローラーを、SSDを活用したデータ処理に適した形に強化するソフトウェア。SSDを利用したVSPにおいて、現行機と比べ約3倍となる100万IOPS以上のデータ読み込み速度を実現する。これにより、大量データ(ビッグデータ)を扱うデータベースや基幹業務システムなどのデータ処理をさらに高速にし、顧客業務の迅速化や高付加価値化に貢献するという。
また、データ処理性能の向上を、新たにプロセッサーなどを追加することなく省電力・省スペースに実現することから、電力や機器設置コストなどストレージシステムのTCOを低減する。たとえば、100万IOPSを実現するシステム構成を5年間運用した際の、
- 電力コスト
- 設置面積コスト
- 装置コスト
の総計を比較すると、最大約30%のTCO低減になるという。
Flash accelerationの価格は、1334万9700円(VSP本体の価格は含まず)。