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最大メモリ容量はプロセッサーあたり48GBから64GBに増量

SSD対応で高速化!「HP Integrity NonStop」が機能強化

2012年04月18日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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機能強化や「コア・ライセンシング」ライセンスが加わる「HP Integrity NonStop BladeSystem 54000c」

 4月17日、日本ヒューレット・パッカードは無停止サーバーソリューション「HP Integrity NonStop BladeSystem」の高速化と機能強化を発表した。ストレージがSSDに対応するほか、最大メモリ容量をプロセッサーあたり48GBから64GBに増量、またコアレベルの新ライセンス提供が行なわれる。

 HP Integrity NonStop BladeSystemは、24時間365日の連続稼動をコンセプトに設計された無停止サーバーソリューション。現行製品はItaniumプロセッサーを採用する。NICやディスク、CPUまですべてのコンポーネントが稼働中であっても、無停止で増設が可能であり、障害発生時にもサービスを停止することなくコンポーネントを交換できる。また、最大1万6320コア構成まで直線的に性能を向上できる拡張性を備えており、これまでハイエンドミッションクリティカル分野で多くの実績がある。

 従来までストレージには内蔵SASストレージおよび高可用性大容量ストレージ「HP Storage P9500 シリーズ」が使われてきたが、新たに200GBのSSDに対応する。SSDは書き込み制限の問題があり、これまでミッションクリティカル分野への適用は困難とされていた。HPでは、独自ツール「SMARTSSD Wear Gauge」により、SSDの利用状況を把握してサーバー全体の監視システムと一元管理することで。無停止サーバーへのSSD搭載を実現した。これに併せてSSDのボリュームを複数に分割して管理する機能も搭載する。

 SSDの搭載により、トランザクション性能を大幅に向上できるとともに、設置スペース削減および電力低減にも貢献。さらに、データ配置の最適化が可能となり、データのアクセス頻度やレスポンス、重要度による適材適所のストレージ選択が可能になったという。

 新ライセンス「コア・ライセンシング」により、「HP Integrity NonStop BladeSystem 54000c」「同 54000c-cg」に搭載されている1プロセッサーに含まれる4コアのうち、初期状態では2コアのみを利用するという使い方を可能にする。これにより、予期しない急激なトランザクション量の増加など緊急に性能拡張が必要になった際も、ハードウェアを増設することなく、ライセンスファイルを追加するだけで4コア構成によるフルパフォーマンスを即座に利用可能となる。環境に依存するが、4コア構成にすることで、2コアに対して約1.72倍からのパフォーマンスアップが実現可能だという。

 コア・ライセンシングのライセンス価格はソフトウェア構成により異なるが、4コアを最初から導入する場合と比較して約6割となる。

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