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夏休み終了直前! デジタル機器自由研究 第2回

2アカプレイに必要! サブノートに使えるPCクーラーを研究

2012年08月21日 12時00分更新

文● ASCII.jp編集部一同

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可動式ファンと温度センサー付きハイエンドクーラー
サンワサプライ TK-CLN20U

サンワサプライ「TK-CLN20U」

Aspire S3を載せた状態。17型まで対応するのでUltrabookには少々大きいか

 多数のノートPCクーラーを製品化しているサンワサプライのラインナップの中でも、「TK-CLN20U」ほど尖った製品はそうない。クーラー上に4個の可動式温度センサーを装備して、ノートPCの底面側温度を計測できるのだ。内蔵する2基の冷却ファンも左右に位置を動かせるなど、ノートPCの発熱部位に合わせて最適な運用が可能なクーラーとなっている。

CLN20Uの全体。上下に配置されたスリットについたセンサーと、手前側の温度メーター付きパネルが目を引く

2基の内蔵ファンは、赤丸部分のツマミで左右に動かせる

 後ろが軽く持ち上がり、ノート本体を斜めに設置するスタイルは一般的な構造。本体サイズは幅400×奥行き302×高さ52mmで、重さは約750g。内蔵ファンは2基で、底面から吸い込んだ空気をノートに吹き付ける「送風式」のノートPCクーラーである。最大風量は35CFM(ターボ時50CFM)で、数字の上では十分な風量を確保している。

本体側面。後部が上がった形状は一般的。天面に見える突起が温度センサー

本体背面。給電用の電源コネクターがあるだけ。両足の隙間にファンへのスリットが見える

 最大の特徴である温度センサーは、上下それぞれに2基ずつの計4基が用意されている。設置するノートPCに合わせられるように、センサーはそれぞれスリットに装備されていて、位置を左右に動かせるようになっている。「センサーがあると安定性に欠けるのでは」と使う前は懸念したが、特にキータイプなどの使用感に支障はない。

 本体前側の操作パネルには、5つのボタンとデジタル表示の温度計、今どのセンサーの温度を表示しているのかを示すLEDが装備されている。そもそもノートPCクーラーで、こんな凝った操作パネルを持つ製品は他にないというだけでも、CLN20Uの特異性がわかるというものだ。

 電源オン直後は「MANUAL」モードで、「TURBO」ボタンによるターボモードのオン/オフや「TEMP」ボタンによる表示するセンサーの選択が可能となっている。「AUTO」モードに切り替えると、ターボの動作は発熱状況に応じた自動動作となり、センサー表示は順繰りに切り替わる。「LOCK/UNLOCK」はパネルの操作をロック/解除するボタンだ。

CLN20Uの操作パネル。LEDによる温度表示がカッコイイ!

 センサーはあくまで上に載せたノートPCの一部を計測するものなので、高い精度を誇るようなものではない。設置位置にもよるが、記者のテストでは放射温度計による計測よりも、2~4度ほど低い数値を示していた。目安としては十分だろう。

 標準価格は1万円超えの高価な製品だが、8000円前後から7000円を切る程度の価格で販売されている。

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