夏休み終了直前！　デジタル機器自由研究 第2回

2アカプレイに必要！　サブノートに使えるPCクーラーを研究

　ライター・柳谷智宣さんが執筆している「夏休み終了直前！　デジタル機器自由研究」と平行して、ASCII.jp編集部の編集者一同も各自でテーマを決めて夏休みの自由研究にトライしてみた。ドシドシ掲載していく！　と言いたいところだが、現時点で入稿済みの原稿は半分に満たない状況だ。お前ら子どもの頃も夏休みの宿題をギリギリまでやらなかっただろ？　と問い詰めたくなるが、できていないものはしょうがないので、進行担当になったゲーム・ホビー担当の太田が禿げ上がりそうになりながら編集部員のケツを叩き届いた順から掲載していく。1本目はPC担当の小西によるノートPC用クーラーのレビューだ。ご覧いただきたい。

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夏はゲームPCの放熱が気がかり
サブノートに適したノートPC用クーラーはどれだ!?

　夏休み特別企画第1弾では、暑い季節にふさわしいPC用冷却グッズ、「ノートPC用クーラー」の対決比較に挑戦してみた。……特集担当者は夏休み中なのに、こちらは夏休み企画のテストのために休みがつぶれたことは言及しておくがな！

　さて、世の中には「ゲーム」＝「ゲーム専用機のゲーム」という認識でもあるようで、流行のコンソールゲームを遊んでいないとゲーマー扱いされないこともあり、某ゲーム専門サイトの記者S氏とよく嘆いているものだ。しかし記者はPCゲームのヘビーゲーマーである。日本広しと言えども、Windows版「Skyrim」のやり過ぎでいびつな筋肉痛になり、呼吸困難に見舞われたというのは私くらいなものだろう(ちょっと……いやかなり特殊な事例ですが)。

　記者はPC用のオンラインRPGの場合、メインのゲーム用PCに加えて、同時にノートPCでもゲームを動かし、いわゆる「2アカ」(2アカウントの略)同時プレイに興じている。しかし、ノートPCで3Dグラフィックのゲームを動かしていると、気になるのが空冷ファンの動作音。通常、業務で使用している時とは桁違いの轟音がプレイ中ず～っと響くので、騒音が気になるというよりも「PC本体は大丈夫かしらん？」という気がしてくる。

　もちろんPCメーカーは、高負荷時でも安定かつ安全に動作することを保証しているわけだが、高負荷状態が何時間も続く状態が何日も繰り返されると、さすがに不安になってくる。そこで導入を検討しているのが、今回取り上げるノートPCクーラーだ。いずれも空冷ファンを内蔵したタイプで、ファンにより強制的に空気を浴びせることでPC本体を冷やす製品だ。はたしてこれらのクーラーは本当に役立つのだろうか？　早速実験してみよう！

今回取り上げるノートPCクーラー

TK-CLN20U

サンワサプライ(製品情報)
対応サイズ：12～17型ワイド
価格：1万2600円
(実売価格：8000円前後)
　可動式のツインファンに温度センサーも備えたハイエンドクーラー。

TK-CLN19U

サンワサプライ(製品情報)
対応サイズ：12～17型ワイド
価格：8925円
(実売価格：5000円台半ば)
　大型ツインファンとターボモードでがっちり冷やす強力クーラー。

SX-CL12シリーズ

エレコム(製品情報)
対応サイズ：12.1～16.4型ワイド
価格：4200円
(実売価格：2500円前後)
　ソファやベッドの上でも使えるクッションタイプの変わりダネクーラー。

　今回評価するのはこの3機種。いずれも12～17型クラスに対応と、一般的なノートパソコンならほとんどに対応する大きめの製品だ。店頭で販売されているノートPCクーラーには、対応するノートPCが14型くらいまでのものもある。購入前にきちんと対応サイズを確認していただきたい。

　今回評価する3機種はいずれも、電源をパソコンのUSBポートから確保する製品である。ファン搭載型のノートPCクーラーはほとんどがそうだ。高級機種ではUSBハブ機能を持ち、USBを電源だけではなくデータ通信用にも使える製品がある。記者が編集部で常用している14型級の「TK-CLN7USV」もそのひとつ。今回はスケジュールの都合により、USBハブ機能付き製品は取り寄せできなかったが、「ノートPCの貴重なUSBポートを、クーラーで占有されては困る」という方は、こうした製品をチェックされてはいかがだろうか。

　今回のテストでは、13.3型ディスプレー搭載Ultrabookのエイサー「Aspire S3-951」を、各クーラーに載せて動作温度を計測してみた。それでは次ページから、各製品の紹介に入ろう。