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夏休み終了直前! デジタル機器自由研究 第2回

2アカプレイに必要! サブノートに使えるPCクーラーを研究

2012年08月21日 12時00分更新

文● ASCII.jp編集部一同

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大型ツインファンとターボモードでがっちり冷やす
サンワサプライ TK-CLN19U

サンワサプライ「TK-CLN19U」

Aspire S3を載せた状態。右側面に見えるケーブルは電源用のUSBケーブル

 サンワサプライからもう1機種は、強力な冷却能力を誇る「TK-CLN19U」だ。同社の製品では3基のファンを搭載した製品もあるが、それらは14.1型までしか対応しない。CLN19Uは17型ワイドまでの対応なので、載せるノートPCを選ばない。

 CLN19Uのウリである冷却能力は、12cmの大型ファン2個により実現されている。タワー型パソコンの中に設置するようなファンが、2個もノートPCクーラー内に内蔵されていると考えればわかりやすい。空気をノートに吹き付ける送風式で、最大風量は80CFM、ターボ時は110CFMにも達する。自作PC用の12cmファンの場合、風量が大きめのもので80CFM程度になる。台座型クーラーの中に設置という制約があるとはいえ、ターボ時はそれを上回る風量があるわけだ。

本体上部。メッシュの向こうに大型のファンが見える。後端部は持ち運び安いようハンドル型になっている

底面側から。大きな12cmファンが左右に配置されている

 本体サイズは幅400×奥行き330×高さ55mmで、重さは約822g。底面後端部には稼働するスタンドがあり、上面の角度を変えられる。右側面には電源スイッチのほかに、回転速度を変えるダイヤルとターボモードのスイッチがある。ちなみにスペック表によれば、ファンの回転速度は0から1400rpmまでの可変になっている(ターボ時は1650rpm)。試しに回転速度をどんどん遅くしていくと、ダイヤルの限界近くでファンの音が聞こえなくなった。ただし、この状態では風量もほとんどない。

CLN19Uの右側面。操作系はすべてこちら側にある。キーボードのようにスタンドを立てて(右)、上面の角度を変えられる

 標準価格は8925円とやや高価だが、実売価格は5000円前後とお手頃価格の製品である。

股載せ用!? クッションの中に入ったクーラー
エレコム SX-CL12シリーズ

エレコム「SX-CL12」シリーズ。写真はグレーの「SX-CL12GY」

Aspire S3を載せた状態。対応サイズは16.5型まで

 軽めのノートPCを膝の上で使うという場面は多いが、そのまま長時間使うという人はあまりいないだろう。放熱で足が熱くなるし、そもそも放熱には適さない環境なので熱暴走が心配だ。一方でノートPCクーラーと言えば、机の上で使うものと相場が決まっている。エレコムの「SX-CL12」シリーズは、膝の上で使うノートPCクーラーという斬新な発想の製品だ。ブラウン、グレー、ピンクの3色のカラーバリエーションが用意されている。

 型崩れしない程度の硬さのクッション素材の中に2基の小型ファンを装備。先の2製品は冷気をファンでノートPC裏面に吹き付ける送風式だったが、SX-CL12はファンで熱気を吸い出してクッションの後ろから吹き出す「吸い込み式」のノートPCクーラーとなっている。内蔵ファンは小型で、最大風量はファン1基あたり13.6CFMとなっている。PC本体からの排気を直接吸い込めればいいのだが、ノートPCは側面か後部からの排気が基本。熱を持った排気を吸い込むというよりも、ファンによってノートPC底面に空気の流れを作り、放熱を促進するといった動作をするようだ。

CL12の上部。小さめのファンが中央に並列で並ぶ

底面側はこのとおりクッションとなっている。クッションといってもそれほど柔らかいものではない

CL12の後部。ファンで吸い込んだ空気を後部からはき出す。後部中央に見えるのは、巻き取られた電源用USBケーブル

側面にはクッションだけでなにもなし。ちなみに電源スイッチの類はなく、動作中のPCにつなぐと動き出す

 機能的に特筆すべきところはなく、ファンの回転数を変えたりといった機能はない。スイッチの類もまったくなく、電源用のUSBケーブルを挿せば動く。本体サイズは幅400×奥行き280×高さ60mmで、重さは約1120gと意外に重い。とはいえクッションのおかげで、この上にUltrabookを置いて使ってみても、重いという印象は受けなかった。

 標準価格は4200円と安く、実売価格は2500円前後でとても安い。記者の知人には海外出張時、ベッドの上に寝転がった状態で小さな机を体の上に置き、ノートPCはさらにその上に設置して仕事するという器用なライターさんたちがいるのだが、こういう製品を使えば、机に頼らなくても良さそうに思える。

 それでは次ページから、各製品を使っての温度計測についてみていこう。

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