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2年連続の女王戴冠なるか? 5年目のミクGTプロジェクト 第34回

でちゃうアストンはレギュレーション違反でタイム抹消に

鈴鹿の予選はまさかの繰り上げ! ミクZ4が3位、Mirai Z4が10位に!

2012年08月19日 08時01分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真●鉄谷康博、加藤公丸

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SUGOの屈辱は鈴鹿で晴らす!
1000kmに挑む前の予選が開催された

 SUPER GT 2012シーズンも、もう5戦目。折り返し地点もすぎ、後半戦に突入する。その舞台となるのは伝統と格式のサーキット、三重県の鈴鹿サーキットである。今年はこれまた伝統のレース「Pokka 1000km」が4年ぶりに復活するとあって、注目度も高い。

 われらがミクZ4とMirai Z4は、前戦のスポーツランドSUGOにおいて、ライバルたちの進化に辛酸を舐めさせられた(関連記事)。とくにミクZ4は、なんとか7位でポイントを取ってラインキング上では2位につけているものの、度重なる性能調整で非常に苦しい戦いを強いられている。

 セパンがノーポイントに終わり、「絶対に落とせない!」と前戦の悔しさをすべてぶつける勢いで乗り込んだ鈴鹿の予選日。朝の練習走行ではいきなり2位のタイムをマークし、「練習走行とはいえ、いきなり2位のタイムを出せたのはチームの雰囲気も良い方向に変わった」と谷口選手は語る。片岡選手も「上り坂が少ないからSUGOよりはイケると思っていた」と自信を見せる。

 ちなみに、鈴鹿戦は総走行距離が1000kmなので、レギュレーション上のボーナスポイントが付く。ほかのレースであれば1位は20ポイントなのだが、Pokka 1000kmは1位だと25ポイントももらえる。なので、すべてのチームがこのレースでひとつでも上に行くことを狙っているのだ。それはもちろんGSRも同じ。ミクZ4は優勝して一気にポイントランキングでライバルを突き放したい。Mirai Z4はウェイトハンデが軽い今のうちに上位でフィニッシュしてポイントを稼ぎたい。思いの強いところが勝利を引き寄せるのである。

 鈴鹿の予選方式はノックアウト。規定時間以内に、決められた順位に入れなかったチームから脱落していくという、見ているほうには面白いがチームにとっては針のむしろのようなシステムである。スタートドライバーはミクZ4が谷口選手、Mirai Z4が佐々木選手。まずは谷口選手がさくっと「2'03.418」を出して、ピットに帰る。午前中はパワステトラブルに悩まされたMirai Z4も修復され、「タイヤが合ってる」という佐々木選手も「2'04.792」で11位と、危なげなく予選1回目をクリア。「午前中はトラブルもあってまったく乗れなかったけど、タイヤを温存して番場選手に渡すという仕事はできたと思います」と、このときの走りを振り返った。

 この時点で残念ながらイカ娘フェラーリとマッハ458先輩は脱落。残る痛車はミクZ4、Mirai Z4、エヴァ紫電、音々コルベットの4台だ。

 予選2回目はミクZ4が片岡選手、Mirai Z4が番場選手で出発。片岡選手は「2'03.729」を出し、通過を確信したらすぐにピットに戻る。なぜタイムを出したらピットに戻るかというと、ルールで「前に使ったタイヤを使わなければならない」と決まっているので、ムキになってタイムアタックをしても、2回目、3回目の予選でタイヤがズルズルという事態を避けるためである。なお、番場選手は10位にいる#911 タイサンポルシェに0.5秒まで迫るも、残念ながら越えることはできず、2回目で敗退してしまった。番場選手にこのときの様子を聞くと、「最後のラップで、セクタータイムが良かったらアタックしようと思ってたけど、あまりよくなかったんでタイヤを痛めても仕方ないだろうと、決勝を見据えたうえでアタックをやめてピットに入りました」とのこと。なお、2回目終了時点で音々コルベットも脱落した。

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