トレンドマイクロ「スマホ・タブレット端末のBYOD実態調査」
BYOD調査、許可企業は12.6%だが過半数が利用
2012年07月02日 06時00分更新
6月29日、トレンドマイクロは「スマホ・タブレット端末のBYOD実態調査」の結果を発表した。
これによると、BYOD(Bring Your Own Device:個人所有端末の業務利用)の経験者が53.1%いる。にもかかわらず、別の質問で企業のBYODに対する対応を聞くと、「許可している」割合は12.6%(上記図④+⑤)で、「ポリシーやルールがない」31.2%(③)、「禁止している」28.5%(①+②)、「わからない」27.7%(⑥)。BYODの実践者はすでに全体の過半数であるのに、企業側のBYODに関するポリシーやルールの整備が十分ではない現状が明らかになった。
さらに細かく見ると、上記の「許可している」との回答者のうちの72.7%がBYODを実践していると答えただけでなく、「ポリシーやルールがない」で62.7%、「禁止している」でも54.8%がBYODを実践していると回答。許可している企業のBYOD実践がもっとも多いものの、使うのが望ましくない企業、禁止の企業においてもBYODが広がっていることがわかる。
一方、BYODに関するポリシーやルールを制定している企業でも、「ポリシーやルールは強制力、抑止力が十分ある」と回答したのは23.8%に留まった。これについてトレンドマイクロでは、ポリシーやルールを整備した上で、強制力や抑止力のあるツールを利用することが求められていると分析している。
なお、今回の調査の実施時期は2012年6月21日~6月22日で、回答者数は1548名。内訳は、「スマートフォン、タブレット端末導入に関する意思決定者、あるいは導入に関与する」が510人、「スマートフォン、タブレット端末を利用している一般社員」が1038人となっている。
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