前回と前々回で、ソニーの「サイバーショット DSC-HX30V」とニコンの「COOLPIX S9300」という、今年の春モデルコンデジを取り上げたわけだが、両者には共通点が2つある。
1つは広角から望遠までの超高倍率ズームであること。18倍とか20倍とか、ちょっと前ならそれがこのサイズで実現されるなんて思ってもみなかった。
同じ場所から撮り比べてみた。このくらい違う。
広角だと猫は小さくしか写らないけど、その猫がいる場所の様子を一緒に撮れる。臨場感があっていい。
望遠だと近寄れない猫のアップも撮れる。遠くからそっと撮れるのでおどかしちゃうこともない。猫を不用意に追わない、というのは基本中の基本で、おどかして警戒させるくらいなら遠くからそっと撮って「じゃあ達者でな」と別れる方がよい。
近くから広角で撮ると、背景が広く入る分、猫の様子がわかりやすい(冒頭写真)。ここまで近寄らせてくれたらもう一緒に這いつくばりましょう。
両者のもうひとつの共通点はGPS機能を持っていること。現在地の取得に時間がかかることもあるけれども、撮った写真に位置情報(緯度と経度)をつけてくれる。
そうすればあとから写真をどこで撮ったかわかる。
逆の使い方も可能だ。「そういえば、昔、あそこら辺に猫がいたなあ。写真を撮った記憶があるけど、探すの大変だし」というとき、地図から「だいたいこの辺だったはず」と探せるのだ。
写真って撮影日で分類するのがポピュラーなので、いつ撮ったかを覚えていれば古い写真も探しやすい。でも、特別にお出かけした日は覚えていても、日常の中での撮影だと日付なんて覚えてないもの。そんなとき場所からも探せるのだ。
そういえば、あそこから帰りに撮った記憶があるからあの辺じゃないかとか。
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