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富士見iPhoneクラブ 第34回

裏切り者もそれ以外も、全員ビームで蹴散らしてしまえばいい

2012年06月27日 12時00分更新

文● 富士見iPhoneクラブ製作委員会(編集担当:じまP)

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富士見iPhoneクラブのメンバーが、自分がお気に入りのiPhoneアプリを紹介する水曜日。ゆるふわ&腹黒なメンバーが、毎回役立つ(?)アプリをピックアップしていくぞ。

ウラギリモノ ヲ ケチラセApp
価格無料 作者RucKyGAMES
バージョン1.0 ファイル容量3.3 MB
カテゴリーゲーム ユーザーの評価(4.0)
対応デバイス全機種 対応OSiOS 4.0以降

裏切り者をじわじわと追い詰めろ!

超シンプル脱力シューティング『ウラギリモノ ヲ ケチラセ』

 三國志の「桃園の誓い」よろしく、iPhoneクラブメンバーは固い結束で結ばれている。しかし、「俺、仕事終わったんで早上がりします」「今夜の打ち合わせですけど、デートの予定が入ったんでキャンセルで」など、割に「裏切り者」が出ることも少なくない。

 今回紹介するアプリも、そんな「裏切り者」がテーマ。iPhoneアプリ界の奇才・RucKyGAMESが手がけたシューティングゲーム、『ウラギリモノ ヲ ケチラセ』だ。このアプリ、シンプルすぎるくらいシンプルな内容なのだが、そこにひとひねりあるのが「らしい」ところ。

 アプリを起動すると、白い「ウラギリモノ」と真っ黒な「テキ」の判別が表示される。画面中央の【ケチラス】をタップすればゲーム開始だ。その内容も脱力するほどわかりやすく、「ビームダストコ」と書いてある自機が左右に動くので、同じく左右に動く「テキ」の中に紛れている「ウラギリモノ」を狙い、タイミングよく【ビームヲウツ】をタップするだけ。そうすることで放たれるビームは、「テキ」と「ウラギリモノ」が可哀想になるぐらいの極太なもの。なお、このビームを撃てる回数は3発まで。「ウラギリモノ」を倒せば、当然ゲームクリアとなる。

とにかく小さいので紛らわしいが、真っ黒な「テキ」に紛れてちょっとだけ白いのが「ウラギリモノ」。【ビームヲウツ】をタップすると、過剰なほど威力がありそうなビームが撃てる。公式の詳細にも「裏切り者以外も全部敵なので、気にせずビームで蹴散らしてください」と書いてあるほど

ゲームの極めどころはギリギリでビームを“当てない”微調整

 ……なのだが、これではいくらなんでも簡単過ぎると思わないだろうか? 実は、「ウラギリモノ」をすぐに倒してしまうと、高得点は望めない。「ウラギリモノ」だけではなく、無数の「テキ」を倒すことでもスコアが上がるシステムになっている。なので、3発のうち最初の2発は「ウラギリモノ」に当てないようにビームを撃って多くの「テキ」を倒し、最後の3発目で「ウラギリモノ」を仕留めるという方法で、ハイスコアを狙うことになる。つまり、「ウラギリモノ」をすぐに仕留めず、じわじわ追い詰めるところにこのゲームの醍醐味があるのだ。

 しかし、「ウラギリモノ」はビームを撃つごとに動きが素早くなるため、なかなか狙いを定めることが難しい。また、ビームの太さや、非常に見分けがつきにくいことなどから、最初の2発でうっかり「ウラギリモノ」を倒してしまうことが多いため、ハイスコア狙いは存外に面倒なのだ。見た目のミニマルさとインターフェースの単純さとは裏腹に、地味に集中力が試されるゲームといえる。

 システムは極めて単純、見た目もどうにもヘロヘロなのだが、高得点をめざすと地味に難しくなるあたりはなかなか考えられている。ちょっとした暇つぶしには実に最適だ。また、シンプルでわかりやすいことから、知らない人でもすぐに遊ぶことができるのもポイント。友人同士で得点を競うのも、ゲーム内容に反して熱いかもしれない。

「ウラギリモノ」だけではなく、「テキ」を倒すことでもスコアが上がる。ビームは3発撃てるので、最初の2発で「ウラギリモノ」に当てないように「テキ」を倒し、最後の1発で「ウラギリモノ」を仕留めよう。しかし、いかんせん標的が小さい上に、動きも徐々に速くなっていくので、3発目を外すこともしばしば


このアプリをオススメする覆面:カリーさん

 自分のように激務のライターは、仕事がある日に限って友人が休みであることを自慢してきたり、飲みに誘えば別の予定で断られたりで、つい「裏切り者ォー!」と叫びたくなる。そんな時にはこのゲームで憂さ晴らし……といきたいところだが、意外とハイスコアを出すのは難しかったりするのだ。ムキー!

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