メインストリーム向けは第3世代Coreプロセッサー・ファミリーへ
さて、ハイエンド向けプラットフォームはSandy Bridge-EのLGA 2011へ移行したわけだが、メインストリーム向けにも新CPUと対応マザーボードが登場した。それが開発コードネーム“Ivy Bridge”こと第3世代Coreプロセッサー・ファミリーだ。
2011年1月登場のSandy Bridgeから1年3ヵ月ぶりの大幅なモデルチェンジを果たした、このIvy Bridgeが現在の主力製品となる。
詳細については「22nmプロセスのIvy BridgeはSandy Bridgeと何が違うのか?」で詳しく解説しているのでそちらに譲るが、CPUの性能自体はさほどSandy Bridgeと変わらない。
では、なにが違うのかというと、内蔵グラフィックス機能のパワーアップだ。Intel HD Graphics 4000採用モデルではSandy Bridge世代の製品と比較してもかなりの強化が施されている。合わせてPCI Express 3.0への正式対応がうたわれている点もポイントだ。
Ivy BridgeデスクトップPC向け通常電力版のラインナップ | |||||
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モデルナンバー | i7-3770K | i7-3770 | i5-3570K | i5-3550 | i5-3450 |
コア数/スレッド数 | 4/8 | 4/8 | 4/4 | 4/4 | 4/4 |
動作クロック | 3.5GHz | 3.4GHz | 3.4GHz | 3.3GHz | 3.1GHz |
TurboBoost時クロック | 3.9GHz | 3.9GHz | 3.8GHz | 3.7GHz | 3.5GHz |
L3キャッシュ | 8MB | 8MB | 6MB | 6MB | 6MB |
メモリークロック | PC3-12800 | PC3-12800 | PC3-12800 | PC3-12800 | PC3-12800 |
内蔵グラフィックス機能 | Intel HD Graphics 4000 | Intel HD Graphics 4000 | Intel HD Graphics 4000 | Intel HD Graphics 2500 | Intel HD Graphics 2500 |
GPUベースクロック | 650GHz | 650GHz | 650GHz | 650GHz | 650GHz |
GPU最大クロック | 1150GHz | 1150GHz | 1150GHz | 1150GHz | 1100GHz |
TDP | 77W | 77W | 77W | 77W | 77W |
Ivy BridgeデスクトップPC向け低消費電力版のラインナップ | |||||
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モデルナンバー | i7-3770T | i7-3770S | i5-3570T | i5-3550S | i5-3450S |
コア数/スレッド数 | 4/8 | 4/8 | 4/4 | 4/4 | 4/4 |
動作クロック | 2.5GHz | 3.1GHz | 2.3GHz | 3GHz | 2.8GHz |
TurboBoost時クロック | 3.7GHz | 3.9GHz | 3.3GHz | 3.7GHz | 3.5GHz |
L3キャッシュ | 8MB | 8MB | 6MB | 6MB | 6MB |
メモリークロック | PC3-12800 | PC3-12800 | PC3-12800 | PC3-12800 | PC3-12800 |
内蔵グラフィックス機能 | Intel HD Graphics 4000 | Intel HD Graphics 4000 | Intel HD Graphics 2500 | Intel HD Graphics 2500 | Intel HD Graphics 2500 |
GPUベースクロック | 650GHz | 650GHz | 650GHz | 650GHz | 650GHz |
GPU最大クロック | 1150GHz | 1150GHz | 1150GHz | 1150GHz | 1100GHz |
TDP | 45W | 65W | 45W | 65W | 65W |
“Ivy Bridge”対応マザーも一新
チップセットはIntel 7シリーズに移行
CPUの登場に合わせて用意されたのがIntel 7シリーズチップセット搭載マザーボードだ。内訳はZ77/Z75/H77/B75/Q75/Q77の6モデル。ただし国内で流通しているのはZ77/H77/B75の3モデルとなる。
チップセットの特徴としては、Intelとして初めて4ポート分のUSB 3.0コントローラーが統合された点。なお、Ivy BridgeとSandy Bridgeではピンに互換性があるため、旧世代のSandy Bridgeを利用したり、Ivy BridgeをBIOSアップデートしたIntel 6シリーズチップセット搭載マザーで利用することも可能だ。
そのほか、Ivy Bridgeの組み合わせでは、3つのディスプレーに対する同時出力をサポート。各社から発売されているマザーも基本的には3画面同時出力を意識したものが多く、多画面派には歓迎すべき状況となった。
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