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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2012第3回

知ったかできるパーツ基礎知識【ビデオカード編】

2012年05月30日 12時00分更新

文● 山県

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 久々に自作PCに挑戦しようという人のための応援企画として毎年恒例の「アキバで恥をかかないための最新パーツ事情」を今年もお届けする。2011年から2012年にかけて、例年になく新型CPUやGPUが登場し充実した1年となった。何年かぶりにパーツショップを訪れた人は、おそらく初めて目にする製品の多さに戸惑うかもしれない。IntelかAMDか、はたまたGeForceにするかRadeonにするか。そろそろSSDの導入は?

第3回はビデオカード編。AMDもNVIDIAも新GPUを投入したため、製品の選択肢が増えてきている

 第3回となる今回は「ビデオカード編」をお送りする。話題の中心となるのはAMDの「Radeon HD 7000」シリーズとNVIDIAの「GeForce GTX 600」シリーズ。どちらも2012年に入り積極的に新モデルを投入しており、ゲーム用PCを組む際にはなかなか悩ましい状況となっている。現在販売中のモデルをしっかりと把握し、好みと予算に応じたベストなビデオカードを選択していこう。

2011年は静かだったVGA市場は今年に入り、にわかに活気づいてきた。AMD、NVIDAともに新製品を投入。NVIDAの最上位モデル「GeForce GTX 680」登場時には深夜販売まで行なわれた

最新GPUは「PCI Express 3.0」世代へ

 2011年~2012年にかけてのビデオカード事情をおさらいしていきたいと思ったのだが、少し振り返ってみると、AMD、NVIDIAどちらも新GPUの発売は2012年に入ってから。今思えば、たしかに2011年はビデオカード関連のニュースに乏しい1年だった。その分、ここ最近は新GPUの発売ラッシュが続き、ユーザーにとっては好ましい状況となっている。

世界初のPCI Express 3.0対応ビデオカード第1弾となった「Radeon HD 7970」

 さて、そんな最新GPUを搭載するビデオカードだが、AMDの「Radeon HD 7000」シリーズやNVIDIAの「GeForce GTX 600」(Keplerベースの製品に限る)では、実効転送速度が前世代の2倍になった、次世代のPCI Express規格「PCI Express 3.0」に対応した。インテルの最新CPU「Ivy Bridge」でサポートされており、同CPUを搭載したマザーボードであれば基本的に利用可能となる。

PCI Express 3.0に対応するスロット(写真では緑色のスロット)。見た目はPCI Express 2.0と変わらないが、Ivy Bridgeとの組み合わせでPCI Express 3.0をサポートするビデオカードの性能を最大限引き出せる

 とはいえPCI Express 2.0世代のビデオカードとは外見上なんの変更もなく、またパフォーマンス面においても体感できるような差は今のところない。ユーザーにとっては恩恵がない分、それほど気にする必要のない部分ではあるがPCI Express 3.0対応と明記された製品でも問題なく利用できると思っておけばOKだ。

PCI Expressの世代による転送速度の向上の推移

PCIスロットはなんのため?

 ついでと言っては何だが、「PCI Express 2.0/3.0」以外のインターフェースについても軽く触れておこう。さすがにここ最近は少なくなったPCI対応ビデオカード。まったく発売されていないのかと言われると、実はそうではなかったりするので少々ややこしいのだが、それでも今や極めて特殊な存在となるのは間違いない。

今年3月に発売されたばかりのX79搭載の最新マザーボード「Fatal1ty X79 Professional」。PCIスロットを2本備えるのは、サウンドカードなどを利用したいゲーミングユーザーのための措置と思われる

 マザーボード側にも、いまだにしっかりと用意されている場合も少なくないために「まだ現役なのか?」と思ってしまうが、少なくともビデオカードのインターフェースとしては現役ではない。あくまでオマケ、または既存のカードを最新マザーボードで使うためのスロットと思ったほうがいいだろう。

2011年12月に発売された、GeForce系のPCI対応ビデオカードとしては最速モデルとなる「ZOTAC GeForce GT 430 PCI」。「GT 430」をして最速もなかろうがと言いたくなるが、PCI対応VGAでは新しい「GeForce 5xx」シリーズ初のPCI Express x1インターフェース対応となる珍しいビデオカード「ZOTAC GeForce GT 520 PCI Express x1」。用途はあくまでセカンダリVGA。つまり複数出力用途と考えるのが一般的だろう

新機能「Lucid Virtu MVP」とは

 新型CPUのIvy Bridgeと新型チップセットZ77がサポートする機能として「Lucid Virtu MVP」がある。これはCPU内蔵GPUとマザーボードに搭載したビデオカードカードを動的に切り替える「Lucid Virtu」の拡張版となるもの。

GIGABYTEの記者会見で披露された「Lucid Virtu MVP」のデモンストレーション。「ストリートファイターIV」のベンチマークセッションの様子だが、左が「Lucid Virtu MVP」がONのPC。約2倍のスコア向上のうえ、消費電力もOFF時より20Wほど低いという結果となった

 これらを協調動作させることで3D描画性能を向上させる「HyperFormance」モードと、ティアリングを発生することなくディスプレーのV-Sync以上のフレームレートを実現する「Virtual Vsync」モードの2つの機能が用意されている。ビデオカードの話題とは直接関係するものではないが、新たにZ77マザーボードでPCを組んだ際には、導入を検討してみるとよいだろう。

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