数億円かかっていたマイグレーションやシステム構築が5000万円から!
ティーマックスら、富士通「OSIV/XSP」用低価格マイグレーション
2012年03月14日 06時00分更新
3月13日、日立ソリューションズと日本ティーマックスソフト、ロンググロウの3社は、メインフレーム環境をオープン環境に移行するマイグレーション分野で提携。製造・流通業を中心に中規模システムで多く採用されているメインフレーム環境「OSIV/XSP」向けのマイグレーションサービスを3月27日に開始すると発表した。
OSIV/XSPは、富士通のメインフレームに搭載されるOS。本サービスは、OSIV/XSP 上のプログラムにほとんど手を加えることなく、UNIXやLinuxなどのオープン環境に移行できる日本ティーマックスソフトの「Tmax OpenFrame」をベースとする。Tmax OpenFrameを使うことで、OSⅣ/XSP 上で稼働していたCOBOLなどのプログラムやデータ制御言語である「JCL(Job Control Language)」、さらに画面などの資産を、そのまま利用できる環境をUNIXやLinux上に構築できる。
しかし、このマイグレーションを問題なく実現するためには、既存プログラムを用いた事前の移行性検証などが必要となる。そこで、メインフレームのシステム構築や多くのマイグレーションの実績をもつ日立ソリューションズ、Tmax OpenFrameを利用したマイグレーション経験が豊富で、製品技術やサポートなどを行なってきたロンググロウが対応することで、スムーズなマイグレーションを実現するという。
本サービスを使うことで、Tmax OpenFrameを利用しなかった場合には数億円かかっていたマイグレーションやシステム構築にかかる費用を半分以下に抑えられ、5000万円程度からの対応が可能になる。また、構築期間も大幅に短縮できるという。さらに、日本ティーマックスソフトは、OSIV/XSP対応のTmax OpenFrameのライセンス価格を大幅に引き下げて提供することを表明。これにより、更なる費用の削減を実現できるとしている。