REGZAサーバーこと「DBR-M180」を使い始めてそろそろ2週間。常時稼動させているのはもちろんだが、テレビの視聴から電子番組表などの各種機能まですっかりM180に頼りっきりである。
今や液晶テレビ(REGZA Z1000)のリモコンに触ることもなく(入力切替や音量調節、電源オン/オフはREGZAサーバーのリモコンでできる)、テレビの画面インターフェースもすっかりご無沙汰の状態だ。
そんな状態になると、別の困った状態が発生してくる。それは「2画面表示」だ。
レコーダーをチューナーとして使うことの制約
前回も触れたが、我が家の古い液晶テレビにはHDMI入力が1系統しかなく、そのHDMI端子にはこれまでMac miniを接続。各種ゲーム機はD端子につないでいた。
この環境のメリットは、テレビとMac、またはテレビとゲームの2画面表示が可能な点。テレビを見ていて気になったことをMacで検索したり、ゲームのロード時間にテレビを見たりと積極的に活用していた。
今回、M180を接続するにあたってHDMIセレクターを導入。現在はMac miniとM180を切り替えて使っているわけだが、これにより上記の2画面表示ができなくなってしまった(セレクターを導入しないまでも、外部入力2系統を2画面表示できるテレビというのはなかなかないので、複数のHDMI入力のあるテレビでも状況は一緒)。
“レコーダーをチューナーとして使う”ことのデメリットである。結局、2画面表示をしたければテレビにチューナーは必須であり、そしてテレビのリモコンも手放せない。せめてREGZAサーバーのリモコンに「2画面表示」ボタンがあれば、リモコンは1本化できそうな気がするがそれは付いていない。残念。
ただ、考え方を変えれば「ARROWS X LTE」でも代用はできる。ウェブで情報を検索するのはもちろん、通常録画した番組に限るがDLNAでワイヤレス受信ができる。その画質たるや我が家の古いフルHDのテレビで見るよりも鮮やかで高精細で目を奪われるほど。お家でも意外に活躍するARROWS X LTEでした。
まあ、そういう使い方であればむしろ「REGZA Tablet」のほうが大画面で便利そうですが。やばい、どんどんREGZAワールドに引き込まれていく……。
と、創意工夫でさまざまな制限を乗り越える筆者だが、REGZAサーバー自体の制限はいかんともしがたい。2週間も使っていると、なんとなく、できることとできないことが見えてきた。
REGZAサーバーだからこそ気になる
マルチタスク性能
おそらく多くの人が知りたいのは、タイムシフトマシン(6チャンネル録画)動作中に何ができて何ができないか、だろう。
結論から言えば、タイムシフトマシン動作中でもほぼすべてのことが行なえる。BDを見たり、ダビングしたり、タイムシフトマシンで録画した番組(過去番組)を見たり、追加で2番組の同時録画(通常録画)が行なえたりと、機能的な制限を受けることはない。
ただし、タイムシフトマシンが動いていようといまいと、通常録画中にはいくつかの制限が発生する。
タイムシフトマシン稼働中の REGZAサーバーのマルチタスク一覧 |
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6番組同時録画(タイムシフトマシンのみ) | 7番組同時録画(通常録画) | 8番組同時録画(通常W録) | ダビング | |
HDDに保存した番組の再生 | ○ | ○ | ○ | × |
BDなどのディスクの再生 | ○ | ○ | ○ | ○ |
追っかけ再生 | ○ | ○ | ○ | △※ |
タイムシフトマシン録画番組のダビング | ○ | × | × | -- |
HDDからBDなどへのダビング | ○ | ○ | ○ | × |
AVCHDの取り込み | ○ | ○ | ○ | ○ |
外部DLNAサーバーのメディアを再生 | ○ | ○ | × | × |
DLNA配信 | ○ | ○ | × | × |
タイトル削除 | ○ | ○ | ○ | × |
チャプター編集 | ○ | × | × | × |
詳細は上の表にまとめたが、まずダビング中はタイムシフトマシン以外の録画はできない。また、録画中は過去番組のダビングとチャプター編集が行なえない。これは1番組の録画であっても受ける制限で、さらに2番組同時録画中は、視聴できる番組が録画中の2チャンネルのみとなり、DLNA配信も行なえなくなる。
そしてスカパー!HDの連携録画もできなくなり、「アクトビラ」や「Yahoo! JAPAN」といったネット機能も利用できなくなる。
なんとなく不自由に思えるが、タイムシフトマシンで録画中の番組を追っかけ再生することが可能なので、(タイムシフトマシンで設定した局の)地デジ番組であれば現在放送中のものを数秒の時差で見ることができる。
