ドライバーとマシンは続投!
2012年は王者に! メロンインテが2012年も爆走決定!
2012年01月27日 21時30分更新
年末のラリーフェスタに参加したメロン号
メロンブックスラリーチャレンジ“チーム2011”(MRC2011)、最後の活動となる「ラリーフェスタ2011」が、2011年12月3日に群馬県みなかみ町の群馬サイクルスポーツセンターにて開催されたので、紹介しよう。MRCは毎年シーズン最後のファンイベントとして参加させてもらっているけど、今年はあいにくの雨模様。にもかかわらず、朝からとても多くのモータースポーツファンが来場して、目の前で展開されるラリーマシンのド派手なパフォーマンスに熱い声援を送っていた。
群馬サイクルスポーツセンター、略して「群サイ」は、その名のとおりもともと自転車専用のスポーツ施設として開設された。だが、数年前から施設内のサイクリングコースをクルマの走行用としても貸し出していて、たまにここを使って走行会などが行なわれているのをご存知の人も多いかもしれない。
この群サイを舞台に開催されるラリーフェスタは、毎年全日本ラリー選手権(JRC)のカレンダーがすべて消化された後の12月第1週に開催されるファンイベント。世界ラリー選手権(WRC)の新井敏弘選手を筆頭に、アジア・パシフィックラリー選手権(APRC)やJRC、それに東日本ラリー選手権に参戦している有力選手が招待されて、本番さながらのアタックを観客の前で披露する。他のイベントじゃ考えられないくらいの目の前(まさに手を触れられそうなほど!)でラリーマシンの走行を見られるということで、ファンにはとても人気のイベントなのだ。
前夜からメロンブックスインテグラを積んだ積載車で高速をひた走った筆者たちは、この日の朝7時に会場入り。天気は、雨……。しかも時間が経つごとにどんどんひどくなってくる。これで、今年のMRCの活動は参加したすべてのイベントで雨ということに……!
準備を進めている間にも、続々と他のデモラン参加マシンが会場へやってくる。今年のラリーフェスタでは全13台のマシンがデモランを披露する予定となっていて、この中には先日インターナショナルラリーチャレンジ(IRC)でプロダクション部門シリーズチャンピオンを飾ったインプレッサR4も含まれている。実は4月末のJRC久万高原ラリーでもゼロカーとして走っていたけど、そのときはまだR4仕様へのモディファイの途中。今回こそ完全なR4仕様での走行で、その点でもモータースポーツファンの注目を集めるイベントになったようだ。
午前9時、開場。強い雨にもかかわらず、会場には傘をさした大勢のお客さんがやってきてデモランマシンの間を行き来している。開会宣言のあと、いよいよ本日1本目のデモランがスタート。くじ引きで当たりを引いた幸運なお客さんを乗せて、メロン号もアタック開始だ! なお、デモランの動画を次のページに掲載しているので、その迫力を目の当たりにしてほしい。
お昼休みのトークショーを挟んで、午後のデモランはコースを変更。より細かなセクションとグラベルロードが追加され、よりスリリングなマシンの挙動を見ることができた。ところが、途中から会場は濃い霧の中に……観戦のお客さんも見通しが悪くて大変だろうし、デモランをしているドライバーもこれではなかなかアクセルを踏むことができない。2011年はホントに天候に泣かされたなあ……。
今回はデモラン以外にも、もうひとつの目玉が隠されていた。クルマ好きなら泣いて喜ぶ、往年の名車「ランチア・ラリー037」の走行があったのだ! ランチア・ラリー037は、ランチアが当時の世界ラリー選手権グループBに出場するため1980年代に開発されたマシンで、グループBホモロゲーションを取得するため、150台のみが生産された。今回公開されたマシンが果たして実物なのか、それともレプリカなのかは残念ながら判らなかったが、もし実物だとするなら現存車両としてとても貴重な一台ということがいえるはずだ。
こうして終了した今年のラリーフェスタ。今回のラリーフェスタでは安全対策の面で非常に残念な部分があり、その点においては心から改善を望みたい。何しろお客さんとの距離がこれほど近いイベントなのだ、ひとつ間違うと取り返しのつかない事態が生じる恐れもある。ひいては、国内モータースポーツ界の火を絶やすことにもつながるのだから。
あいにくの悪天候だったけれども、それでもお客さんから非常に好評を得ることができるイベントなのだ。ぜひとも今回の反省を次回につなげて、来年以降もぜひ継続して開催していってほしいと心から願っている。
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