この冬はPCで「バトルフィールド 3」を堪能しよう！ 第2回

「バトルフィールド 3」用PCに必要なパーツと知識とは？

電源ユニット

　安い電源だとアイドリング状態でもそれなりに電気を消費し続けるため、電気代がバカにならないなんてことにもなりかねない。そこで、80PLUSの認証を受けた製品を選ぶように心がけたい。
　80PLUSとは電気機器の省電力化プログラムで、要約すると「交流から直流に変換する際の変換効率が80％以上」ということ。つまり、電源ユニットの消費電力をある程度抑えることに成功した製品と理解すればいい。スタンダード、BRONZE、SILVER、GOLD、PLATINUMの5段階があり、PLATINUMが最高レベルだ。
　80PLUS PLATINUMの電源は今年になってから出始めたので、まだまだ高価。その下の80PLUS GOLDが狙い目だ。

変換効率と80PLUS認証ランクの関係
負荷率	80PLUS （スタンダード）	80PLUS BRONZE	80PLUS SILVER	80PLUS GOLD	80PLUS PLATINUM
負荷20%のとき	80%	82%	85%	87%	90%
負荷50%のとき	80%	85%	88%	90%	92%
負荷100%のとき	80%	82%	85%	87%	89%

　電源を買うときに決めなければならないのが電源の総出力だ。350～1200Wまで様々な出力の電源が発売されているが、ピークに時はビデオカードだけで100W以上を消費するため、450W以上の出力は用意したい。ビデオカードを複数枚搭載したい場合は、枚数に合わせて700～1000W程度の出力を確保しておくと安心だ。

80PLUS GOLD認証を取得したRosewill製の450W電源「CAPSTONE450W」。実売価格が6980円と、GOLD認証電源としては破格値で販売されている

80PLUS PLATINUM認証を取得したENERMAXの500W電源「EPM500AWT」。実売価格は1万9800円前後。ケーブルを着脱できるので、PCを自作するうえで頭を悩ませるケーブルの取り回しが容易なのが魅力

その他のパーツ

　残すパーツは、メモリーとストレージ、光学ドライブといったものになるが、このあたりはどのメーカーのどの型番を指名買いするかといったものはない。
　メモリーは価格が下がっているので、買うなら今のうちにドカンと買ってしまうといい。8GBのDDR3メモリーが2枚セットになった計16GBのパッケージが今ならお買い得だ。

GeIL製のDDR3 8GBメモリーモジュール。2枚で1万円を切るという驚きの価格設定。店舗によっては特価で8000円前後で販売される場合もある

　ストレージは、HDDより高速なSSDを搭載したい。120GBが1万5000～2万円なので、OSと「バトルフィールド 3」をインストールするだけならこれで十分だ。録画した動画をため込んだり、「バトルフィールド 3」以外のゲームやアプリケーションをたくさんインストールしたい場合は、同じ価格で2TBもしくは3TBのHDDを1台買うといい。ただし2011年末の現在、HDDの価格は急上昇中なのでHDDに投資するのはあまり得策ではない。

インテル製SSD「Intel SSD 320」シリーズ。120GBモデル「SSDSA2CW120G3K5」の実売価格は1万6000円前後。SATA2.0対応製品だが、大人気のインテル製SSDも手が届く価格になった！

　最後に光学ドライブだが、DVDの読み込みさえできればOSやゲームがインストールできるので、バルク（外箱と保証がない販売方式）で3000円以下のDVD-ROMドライブがあれば問題ない。
　最近は、1万円以下で購入できる記録型のBlu-ray Discドライブがバルクで販売されている。せっかく最新パーツを集めたPC構成なので、お金に余裕があるならBlu-ray Discドライブを購入するといいだろう。

OSはWindows 7 Professional一択！

　PCを組んでも、OSがなければPCは動かない。「バトルフィールド 3」さえプレイできればいいというのであれば、「Windows 7 Home Premium」を買えば問題はない。しかし、オンラインゲームをプレイするのであれば、ネットワーク関連やセキュリティーが強化された「Windows 7 Professional」をチョイスしたい。
　また、Windows XP以前の古いソフトだと、Windows 7では動かない場合があるかもしれない。Windows 7 ProfessionalならばXPモードという機能を搭載しているので、Windows XPで動いていたソフトならばWindows 7でも問題なく利用できる。
　オンライン対戦でバリバリ遊びたい人や、過去に発売されたゲームなどを問題なくプレイしたい人、仕事でもPCを使う人は、迷わずに「Windows 7 Professional」を購入することをオススメする。

「バトルフィールド 3」はWindows XPでは動作しない。オンライン対戦にハマりたいなら、ネットワーク関連やセキュリティーが強化されたWindows 7 Professionalを選ぼう。Professionalならば搭載メモリーも192GBまでサポートされている（Home Premiumは16GBまで）