最初の“タッチ”でいきなり違いを実感!
冒頭の「買い替えないぞ!」という発言を早くもひっくり返すが、もう、初めて触った瞬間に「このサクサク感は尋常じゃない」と感じてしまった。とにかく画面の表示レスポンスが速いし、処理も私のスマホと比べものにならないくらい速いのだ。そしてXiが利用できるエリアであれば、通信も爆速なのである。
例えば、ウェブブラウザーを起動してドコモの「dメニュー」が表示されるまでにかかる時間は、SC-03Dが3.5秒で私のスマホは13秒。そこから「ASCII.jp」のURLを入力し、トップページが表示されるまでの時間は、SC-03Dが7秒で私のスマホは12秒だった。
また、Googleマップを起動してみると、SC-03Dが約2秒で表示完了になるのに対して、我がスマホでは地名までちゃんと表示されるのに約7秒ほどかかった。
さらに、WordとExcelの文書作成/編集ができる「KINGSOFT Office for Android」で、12KBのExcel文書をダウンロードして表示するまでにかかる時間は、SC-03Dが約2秒で私のスマホは約8秒。ファイルを開く時間のみ(ダウンロード時間を省く)と、SC-03Dは1秒未満であるのに対して私のスマホでは5秒ほどかかった。
例えるなら、同じ検索をかけるにしても、私のスマホは「ああ、その情報ほしいのね?待っててね、今倉庫探してくるから」と窓口のおっさんが重い腰を上げるようなイメージなのに対して、SC-03Dはホテルのコンシェルジュが無言ですぅっと胸ポケットから検索結果を差し出す、というぐらいの印象の違いである。
Xi対応スポットなら地下でも屋内でも爆速!
気になるのはXi利用可能エリアがどれくらいか、である。NTTドコモのエリアマップでは、東京23区はほとんどが「2011年11月末までに利用可能」なエリアとなっている。
ただし、実際には23区内であっても利用できたりできなかったりするスポットが点在する。そこで、ドコモがXi対応スポットと明記している場所で、Xiが実際に使えるかどうかを試してみた(いずれも下り速度を「BNRスピードテスト」で数回測定)。
まずは新宿。有名なスタジオの入ったビル地下にあるドーナッツ屋をよく利用するのだが、そこでは7~8Mbpsでの通信が行なえた。ちなみに、ビルの前でもXiは利用できたが、スピードは5Mbps程度にとどまった。
次いで、隣の駅まで歩いてその駅前で計測。5.2Mbps程度の通信が行なえたが、その駅の別の入場口近くで計測した所、11Mbpsまでスピードアップした。同じXiが入るエリアであっても、数m程度場所が違うだけでかなりスピードも異なるようだ。
その後渋谷に移動。モアイ的な待ち合わせスポット前で測定したところ、この日最高速度となる13Mbps超を叩き出した。平均値も12Mbps前後とかなり高速。日曜日ということでかなり人が多かったのだが、それでもこのスピードが出るのは素晴らしい。
翌日、六本木に移動。甘党の私がよく行く有名な洋菓子店の前で計測した所、8~9Mbps程度のスピードが出た。さらにそこからお隣の麻布十番近くの商店街で計測したところ、10Mbpsの通信が行なえた。
ちなみに私のスマホでも測定してみたが、いずれの場所でも1.5~2Mbps程度の転送速度だった。つまり、だいたい4~10倍近い高速データ通信が可能、ということになる。
正直、ここまでの差がつくとは……想像をはるかに超えた使い勝手である。スマホの1年の進化って、本当におっかないと感じた。これは乗り換えるしかないかな、と本気で考えこむ今日この頃である。