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天才猫とBD少女 第1回

3枚組Blu-ray Discの罠にわなわな

2011年11月30日 22時00分更新

文● 編集部、モデル●金原朋未、かふか・大五郎@荻窪家

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猫の世間話

「というわけで、天然の飼い主には、いろいろと苦労させられますニャ」

「猫って、自由気ままにやってるように見えて、実は結構、空気読んでたりするんだよねー。人間のほうは、猫がそこまで気を使ってるとは考えてないと思うけど」

「そこは理解してほしいところだよね! (キリっ)」

【出演】トモちゃん宅の飼い猫さん(左)と、そのお友達(右)

「ていうか、あんたのところの飼い主、『ちっ、ぬか喜びさせやがって』とか毒を吐いているよ。勢いあまってディスク割りそうなぐらいの雰囲気だけど」

「たまにトモちゃんは、魔女化して、黒トモちゃんに変身してしまいます(苦笑)」


パッケージメディアにもいろいろある

「ところで、お宅の飼い主は結局、何のトラブルだったの?」

「簡単に言うと、トモちゃんが買ってきたのはハズレでも不良品でもなくて、ひとつのパッケージに、3種類のディスクが入ったものだったの! 海外作品のブルーレイディスクではよくあるのだけど」

「そっか。見た目だけだと、CDもDVDもブルーレイも同じ12cmの円盤だもんね~。3枚のうち1枚しか再生できなかったっというのは、つまり、あんたのご主人が使ってたプレーヤーがそのうちの1種類にしか対応していなかってことかぁ」

「そうそう。実はトモちゃんが買ってきたパッケージには、ブルーレイ3D、通常のブルーレイ、DVDのディスクが入ってました! 内容は同じ映画の本編だけど、画質が違ったり、3D再生ができたりとか違いがあるのです」

市販されている主な映像ソフトの種類
種類 容量 解像度 特徴
ブルーレイ 25GB(1層)
50GB(2層)
1920×1080ドット 映画などをハイビジョンで楽しめるほか、音声も高音質。これからの映像ソフトの主流となるフォーマット。
ブルーレイ 3D 25GB(1層)
50GB(2層)
1920×1080ドット 立体的に見える映像を収録。ただし、3D対応のテレビとプレーヤーがないと映像が楽しめない。普及が期待されるフォーマット。
DVD 4.7GB(1層)
8.5GB(2層)
720×480ドット 収録できるのはSD画質まで。DVDソフトはブルーレイディスクプレーヤーでも再生できる。

ちなみに、1枚のディスクにDVDのデータを記録する層と、ブルーレイのデータを記録する層の両方を重ねて、DVDプレーヤーではDVD、ブルーレイディスクプレーヤーではブルーレイのコンテンツを再生できる、ハイブリッドディスクというものも存在するにゃ

「過渡期だからにゃあ。通常のブルーレイは録画機を中心に随分普及してきたけど、3Dが再生できるテレビやプレーヤー持ってる人は少ないだろうし、カーナビで再生したいとか、そんな理由でDVD版をほしがる人も少なくないでしょ」

「全部入れとけば、とりあえずどれかは見られるし、将来3D対応のテレビを買った際にもOKってことで、迷わずにすむよね。もちろん『これはDVD版、これはブルーレイ版、これはブルーレイ3D版……』という感じで、売られてる場合も多いけど、全世界で何十万枚、何百万枚も売るようなソフトだったら、ひとつにまとめちゃったほうがコストも下がって、合理的なんだろうニャ」

「お宅の飼い主みたいな特殊なケースもあるけどな」

「注意深くディスクを見れば、分かるように書いてあるんだけどね(苦笑)。トモちゃんおっちょこちょいだからなぁ……」

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