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買うならどっち!? モバイルノートとタブレットをジャッジする 第1回

冬のボーナスをつぎ込むべきはどちら?

クラウドサービスやSNSサービスの使い勝手をチェック

2011年10月31日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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大容量ファイルを手軽に同期できる「Dropbox」を使う

 Evernoteは1ヵ月間にアップロードできる容量に制限があるので、画像や、PDFファイルの保管庫には向いていない。そこで人気なのが「Dropbox」だ。無料コースで2GBの容量を利用でき、友人を招待したりすると無料のままでも10GB以上まで増量できる。PCにDropboxをインストールすると、特定のフォルダの中身を自動的にクラウドのデータを同期するのが特徴。従来のようなアップロード操作が不要なのだ。

PCならネット環境があれば常にデータが同期できる

 モバイルPCならもちろんクライアントソフトをインストールして、フル機能を利用できる。最新版では、同期するフォルダを個別に選択できるので、SSDを搭載していてストレージに余裕がなくても問題なし。ネットにつなげば、常にフォルダの中身が同期されているのは手軽だ。

Dropboxフォルダにファイルやフォルダを入れるだけで、自動的に同期できる。画面は「dynabook R731/38D」

各種設定はウェブサイトにアクセスして行なう。手間はかかるがファイルのアップロードやダウンロードも可能。画面は「MacBookAir」

タブレットでは楽曲や動画を再生できるビューワーのような感覚

 タブレット版のアプリは同期はせず、基本的にビューワーのような感覚だ。ストレージの容量がまだまだ少ないのでしょうがないところだろう。ある程度のデータはキャッシュできるので、よく使うファイルはダウンロードなしに表示される。PCと同様に、ファイルのダウンロードリンクをメールで送信したり、Evernoteにノートを作成して登録することが可能だ。MP3形式などの楽曲ファイルやMOV/MP4形式の動画ファイルなどを再生する機能も備えている。

 iPad版アプリの使い勝手は上々。左側のメニューからフォルダを辿り、ファイルをタップすれば右側にプレビューが表示される。キャッシュファイルの容量は0~1GBまで5段階で選択可能だ。

 Android版はタブレット向けに最適化されていないので、Facebookアプリ同様に、すかすかなインターフェース。ただし、ファイルをアップロードする際に、音楽ファイルなど任意のファイルを選択できるのは○。

画像やPDFも大量に保存できる。画面は「iPad 2」

Androidタブレットは、プレビュー画面にいちいち切り替わってしまうので、目的のファイルが探しにくい

やはり常にファイルをまとめて同期できるのは便利
モバイルノートの勝ち!

 Dropboxを利用するなら、ストレージに余裕がありファイルをまとめて同期できるモバイルノートの圧勝だ。ファイルを閲覧するだけならタブレット端末でもよいのだが、100MB近い電子書籍をダウンロードして閲覧するのは現実的ではない。

次回はビジネスの場面での有効性をジャッジ!

 次回は、ビジネスの場でどちらがより有効かをチェックするビジネスユース編をお伝えしよう。Office文書の扱いやスケジュール管理の使い勝手を徹底チェックする予定だ。

筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)、「ポケット百科 GoodReader 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)。


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