買うならどっち!? モバイルノートとタブレットをジャッジする 第1回
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2011年10月31日 12時00分更新
すべての情報を一元管理する「Evernote」を使う
情報管理の定番クラウドサービス「Evernote」もWindowsやMac、Android、iOSなど多彩なプラットフォームで公式アプリを公開している。まずはPCのクライアントをチェックしてみよう。
Evernoteはクライアントソフトを導入してからの利用を推奨
Evernoteはウェブサービスとしてログオンすることもできる。ネットカフェなどのPCでデータを閲覧することはできるが、ファイルのアップロードなどは手間がかかる。通常はクライアントソフトをインストールして利用しよう。クライアントソフトはEvernoteのサイトから無料でダウンロードできる。Mac版のほうが新機能を先に搭載することが多いが、現在はWindows版もほぼ同じ機能を備えている。
初期設定では画面は3カラム構成だが、表示方法は自由にカスタマイズできる。とはいえ、ワイド画面のモバイルノートなら初期状態が一番使いやすい。ファイルの登録はドラッグ&ドロップするだけなので、すこぶる簡単だ。閲覧中のウェブページをEvernoteに送るブックマークレットもリンクツールバーにドラッグ&ドロップするだけで登録できる。
企画書などを書く際に、ブラウザーやオフィスソフト、受信メールなどから自由にコピー&ペーストしたりファイルを追加するのも手間がかからない。もちろん、閲覧も快適だ。
AndroidとiPadではクライアントの仕様が何故か大きく異なる
AndroidタブレットとiPadのクライアントは設計がまったく異なる。確かに両方を持つユーザーは少ないので、問題はないかもしれないが、なぜなのだろう?
iPad版は「ホーム」画面で「ノートブック」や「タグ」をタップし、カテゴリを開くと個別のノート一覧とプレビュー画面が表示される。きちんとカテゴリー分けをしているなら、非常に快適に閲覧できる。Androidタブレット版は左のアイコンでノートブックやタグなどの表示を切り替え、カテゴリをタップすると右ペインにノートの一覧がカレンダースタイルで表示される。ノートをさらにタップするとビューワーが開く。ノートのサムネイルは画面右端に表示されるのが、ややわかりにくい。
「Sony Tablet S」と「iPad 2」では、どちらのアプリもとてもスムーズに動作し、ダウンロード処理以外で待たされることはほとんどない。UIはiPad版の方がこなれているが、Androidタブレット版も迷わず利用することはできる。新規ノートの作成では、音声や写真も添付できる。もちろん、その場で撮影したデータも登録できる。さらに、Android版は端末内の任意のファイルをアップロードすることが可能。これは、自由度の高いAndroidに軍配があがる。「Skitch」というアプリがインストールされていれば、手書きのスケッチを手軽に登録できるのもうれしいところ。とっさに地図を描いてもらうときなどに役立つだろう。ただし、細かい描写は苦手なので、文字でメモを取るといった使い方には向いていない。
Evernoteのプレミアム会員になると、タブレット端末で「オフラインノートブック」機能が利用できる。指定したノートブックのデータをキャッシュしておき、ネットからデータをダウンロードせずに閲覧できるようになる。地下鉄で移動中に企画書をチェックしたり、無線LANが利用できない場所で写真を鑑賞したりできる。
利用スタイルによって使い分けるべき
引き分け!
PC用のEvernoteクライアントソフトの出来は秀逸。データをがんがん登録し、カテゴリー分けしたい人にとって、モバイルノートは手放せない。しかし、タブレット端末も負けてはいない。ビューワーとしては快適に利用できるし、新規ノートの作成やウェブサイトや写真などのアップロードも可能。利用スタイルによって好みが分かれるところだ。
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