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痛車乗りは電気自動車の夢を見るか? 第1回

スタートダッシュは3リッター車クラス

エレクトリック・ラグジュアリー! 未来すぎる日産リーフをドライブ

2011年10月20日 12時00分更新

文● 藤山哲人 ●車両協力/日産自動車

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運転席は近未来デザインでSFチック
運転席周りのインテリアを写真でチェック!

内装は高級感のあるラグジュアリーな仕上がり。ステアリングは太く3本スポークでちょっとスポーティー

上段のスイッチは、インパネのトリップメーターやメニューを切り換えるボタン群。下段左は、寒いときにステアリングを温めるヒーター。中央は、タイマー充電をセットしているとき、それを解除してスグに充電開始するスイッチ。右はスリップ防止のトラクションコントロール。さらに下の中央は、擬似エンジン音を止めるスイッチ。高速で渋滞しているときなどは、擬似エンジン音を切るといい

左は埋め込み式のETCカードリーダー。そして、ボンネットと給油口ならぬ給電口のオープナー

ステアリング右側はオートクルーズ機能がまとめられ、右側はオーディオコントロールとハンズフリーフォンの操作用

エアコン関連とナビゲーションシステム。ナビシステムは、車のさまざまな機能とリンクしているので、リーフ専用だ

センターコンソールには、運転席と助手席のシートヒータースイッチがある。ヒーターはお尻から腰まで温まって、眠くなっちゃうので注意

センターコンソール右は、オーディオの外部入力端子

一方反対側は、USBコネクタになっていて携帯の充電にも使えるほか、ナビと連動してiPodなどの音楽プレイヤーを操作することも可能。ハイテク!

シガーソケットはちょっと場所が分かりにくいけど、ここにある。ちなみにライター部はないので、12Vの電源コネクタだ

インパネは2段になっていて、ステアリングの陰にならないように配慮されている

上段は速度と時計、そしてどれだけエコドライブしたかの目安が表示される

左はバッテリーの温度計で、熱くなると遅く走るように指示が出る。上中央はガソリン車で言うタコメーターで、白く光っている部分がニュートラル、それより右が加速時の消費電力を示し、左側に入ると回生ブレーキのかかり具合&発電量を示す。右はバッテリー残量計で、これまでの走行パターンから計算した航続可能距離も表示される。中央は小さなLCDディスプレーで、ページを切り換えてさまざまな情報を表示できる。オドメーターやトリップなどは、ここに表示される

誰もが乗りたがるキャビンとインテリア

 外から見ると、日産マーチやティーダのようにコンパクトカーに見えるが、キャビンはかなり広い。EVでいちばんスペースを食うのは大量のバッテリーだが、リーフは薄型のバッテリーを床下に上手く載せているので、広いキャビンを作り出している。

小物の収納場所もたくさんあって使いやすそう

リアシートも広く快適な居住性。ちゃんとリアにもドリンクホルダーがあって便利だが、ロングドライブ用のひじ掛けが欲しかったかも?

 運転席と助手席の間は、互いの腕が触れることもないほど広く、センターコンソールも低くなっているので2リッターのラグジュアリー車クラスのゆとりがある。リアシートは若干屋根が低くなっているため、大きな野郎ドモが3人が乗ると狭さを感じるが、ファミリーで乗るぶんにはまったく問題ないだろう。

 なにより高級感あふれるファブリックで包まれているので、筆者は家族に「今日はリーフに乗ってどこか行かないの?」と毎日せがまれていた。遊んだり買い物するのに借りてるわけじゃなく、テストするのに借りたってのが家族には理解できていないようだ(笑)。

 一方ラゲージスペースは、通常のハッチバック車に比べて深さがあるので容量はかなり大きい(緊急タイヤがなくパンク修理材のみが載っているということもある)。4人家族でオートキャンプに行ったとしても、十分なカーゴスペースを確保できるだろう。またリアシートは、2席ともキャビン側に倒せるようになっているので、荷物の多い場合はトランクとつなげて余裕のカーゴスペースを生み出せるようになっている。

ラゲージスペースは深さがあるので、4人のファミリーキャンプぐらいなら大丈夫そう。みかん箱なら6個は詰めそうな感じ

普段は仕切りを付けておけば、トランクとキャビンを仕切れる。もちろん取っ払うことも可

リアシートのピンを引き上げると、トランクと繋がるので大きな荷物や尺の長いものもOK! 2.4mの建材を買っても十分収まるスペースだ

 キャビンの静寂性も特筆すべきだろう。エンジンがないので停車や徐行中、車庫入れなどは無音と言っていい。周りに車がいなければ録音スタジオ並みの静かさだ。時速50kmの街乗りでは、わずかに聞こえるモーターの「シューン」という音と、タイヤのロードノイズのみ。また高速では、ほぼロードノイズのみで、風切り音もほとんど聞こえない。

 総合すると、静寂性は1000万円クラスの高級車なみと言えるんじゃないだろうか? 乗ったことないけど(笑)。少なくとも、10年前のクラウンよりはずっと静かだ。

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