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“使えるスマホ”を叶えるアイテム研究所 第6回

iPadがレトロアーケードゲームに! 風変わりなジョイステック

2011年10月11日 12時00分更新

文● 行正和義

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ジョイスティックにもプレゼンマウスにもなる
バッファローコクヨサプライ「Zeemote JS1 H」

手にぴったりと収まる「Zeemote JS1 H」。上側にあるのがスティックと電源ボタン。キーパッドモードでは、この電源ボタンがBackSpaceとして機能する

手にぴったりと収まる「Zeemote JS1 H」。上側にあるのがスティックと電源ボタン。キーパッドモードでは、この電源ボタンがBackSpaceとして機能する

 米Zeemote Technology Incが開発した(日本代理店はアプリックス、販売はバッファローコクヨサプライ)「Zeemote JS1 H」は、幅97×奥行き22×高さ36mmという、手の平に収まるほど小さなAndroid端末用ゲームコントローラだ。10月上旬発売予定で価格は5350円となる。

 従来モデルの「JS1 D」は、昨年あたりから携帯電話用ゲームのBluetoothコントローラ(ジョイスティック)として販売されてきたが、新たにBluetooth HIDプロファイルに対応してマウス同様に使えるようになった。

底面(手前部分)のフタを外して電池を装着する

本体下面のくびれたところにもボタンがあり、マウスモードでは中央ボタンとして機能する。電源ボタンと合わせてスティック+4ボタンが利用できるわけだ

 細長いグリップの付け根には単4電池×2本が収まり、上面の先端にはスティック、前面部分にはマウスならば左右ボタンにあたる2つのボタンを備える。全体的に見ると「Wii」のヌンチャクコントローラーを一回り小さくしたような構造とサイズだ。

 Bluetoothで接続し、対応アプリをインストールすればジョイスティックでゲームを楽しめ、反応も悪くはない。ジョイスティック以外の使用法は「べんり機能」と呼ばれており、いずれかのボタンを押しながら電源を入れることで使用可能になる。

 「キーパッドモード」は上下左右カーソルキーおよびEnter/ESCキー入力となり、Android端末のメニューなど各種操作も一応行なえる(もちろんカーソルだけでは操作できないアプリやメニューもある)。

 「ポインターモード」は完全にマウス扱いで、Android端末で使用した場合は画面上にポインターが現れて(普通に使っているとまずお目にかからないがOSの機能としてある)、PCをマウスで操作するのと同様にAndroid OSを操作できる。

 なお、モードを変えるとペアリングしなおさなくてはならず、OS側からの扱いの違いがあるとはいえやや面倒だ。

Androidスマホとペアリングしてみた。接続すると画面上にマウスポインターが現れる

Androidスマホとペアリングしてみた。接続すると画面上にマウスポインターが現れる

 実際に使ってみると、ジョイスティックとしての操作はもちろん、マウス同様に使えるポインターモードが面白い。もちろんタッチパネル液晶に比べてマウス操作は取り立てて便利というわけではないのだが、プロジェクター(特に書画カメラを用いるような製品)を使ってのプレゼンテーションや、プレゼンテーション時に空中マウスとして使うと面白いかもしれない。 

 スマホやタブレットはタッチパネル操作を前提とした製品だけに、マウスなどのポインティングデバイスを追加しての使い方というのもなかなか想像しにくいところがある。ジョイスティックをガチャガチャ操作するのも、離れたところから端末操作するのも、やや特殊なケースであることは間違いない。

 とはいえ、画面を直接触れなくても操作できるので、防水ケースやスタンドといった機器と組み合わせれば、新しい利用スタイルを開発できるかもしれない。

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