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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第8回

ちっちゃい端末は正義か? Xperiaシリーズのコンパクトモデル

女子向けらしいスマホ「Xperia ray SO-03C」自腹レビュー

2011年10月03日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 撮影● 住川奈津、モデル● 相川夏海

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 スマホの主流はグローバルモデルで、大半が4型台のタッチパネルを搭載しているため、日本人からすると少々デカイ。国内メーカーモデルも同様に4型前後のモデルが多く、片手操作時となると、微妙に親指が端っこに届かず、やきもきしたという人も多いのではないだろうか。筆者もそのひとり。それほど大きくなく、コンパクトなスマホが出ないかしらと思っていた。そこに登場したのが今回紹介する「Xperia ray SO-03C」。発売から約1ヵ月が経過し、そろそろ価格もこなれてきて機種変更しちゃおうかなと考えている人もいるはず。

「女子向け」がTVCMでも店頭でもプッシュされている「Xperia ray SO-03C」

 またガジェットでいえば、小さいは正義という流れもある。頷く人も多いと思うが、多少難があっても小さいガジェットに心惹かれてしまうものだ。「Xperia ray SO-03C」は記事作成時点では最小クラス。さらにCMでは女性向けとして大きく打ち出している。小さい=女性向けというのが正しいかどうかは、先に書いてしまえば疑問だが、注目の端末であることは間違いない。というか、Xperiaシリーズ自体が常に視線を集める存在というのもある。それは量販店に並ぶサードパーティー製ジャケットなどのアクセサリの数で一目瞭然だ。あまり余談が続くと、また怒られてしまうので、さっそくレビューに入ろう。

 なお、筆者が購入した理由はカンタンで「小さくてかわいい」から。編集氏にそれ以外ないんすか!と聞かれたが、かわいいは正義なのでそれ以外の理由はない。まぁ、筆者は男だけどな。

手に収まるすっぽりキュートサイズ!

 「Xperia ray SO-03C」は幅53×奥行き111×高さ9.4mmで重さは約100g。軽くて小さい。手の平に収まるサイズで、首からぶら下げる派も安心のコンパクトだ。端末してはグローバルモデルで、赤外線・ワンセグ・おサイフケータイの国内仕様端末お約束3点セットはない。赤外線通信くらいはつけてもよかったんじゃないだろうか。また国内仕様端末を中心に、メーカー謹製アプリで差を付ける動向が出ているが、Xperiaシリーズは共通して特有のアプリは少ない。詳しくは後述するが、Xperia arcやacro、初代Xperiaからさほど変化していないといっていい。

購入したカラーはPink。Pinkっていうかレッドに近い気もする色合い

本体頂部にはイヤホンジャックと電源/スリープボタンがある

左側面にはmicroUSB端子。メタルフィニッシュは上半分。ちょっとひんやりしていて気持ちいい

右側面にはボリュームスイッチのみ。おなじみのシャッターボタンは存在しない

ホームボタンのみ、ハードウェアスイッチ。クレッセントラインが特長的。Xperia arcと違ってしっかりした作りの模様

正面上部には32万画素インカメラと近接センサー、環境光センサーがある

背面には810万画素のアウトカメラ、LEDライト、サブマイク、スピーカーが並ぶ

 さて、スペックを見てみよう。マルチタッチ液晶は約3.3型(480×854ドット)、CPUはMSM8255 1GHz、RAM512MB、ROM1GB、OSはAndroid 2.3。デュアルコアが増えると思われる秋冬モデルを前にすると、シングルコアは力不足に思えるが、動作自体は軽快で不満を感じていない。どちらかといえば、spモードメールアプリがメモリーを食いすぎだなと感じてしまうことが多いのだが……。

 タッチパネル液晶には、Reality Displayを採用。加えて、モバイルブラビアエンジンで写真と動画はとってもキレイに楽しめる。PCモニターで撮影した写真を見ると、いじけるくらいキレイだ。この点はXperia arcと同じで、すでにXperia arcかacroを持っているのならば、スペックそのままにサイズダウンしたという認識でもいい。

 バッテリーは1500mAh、カタログスペックを見ると、通話時間約360分、連続待ち受けは約400時間。バッテリー容量としてはXperia arcと同じで、液晶サイズが小さくなった分、バッテリー駆動時間が延びているように感じる。実際、iPhoneもだが、大半は液晶がバッテリーを消費しているので、当然といえば当然なのだが。

地味なところだが、ストラップは引っかける。穴を通す手間がなくていい。また写真手前に見える穴はマイクだ

数値だけだと実感がわきにくいので、サイズ比較をしてみた。PSPの液晶パネル部分よりちょっと大きいくらいだ

バッテリーは1500mAh。小型端末として大容量といったところ

 搭載カメラは、アウトカメラに裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R for mobile”で、810万画素(16:9時3264×1836ドット)。これもXperia arc、acroと同じモデルだ。暗所に強く、LEDライトを使わなくても撮影が容易なのが魅力。また、Xperia rayからは待望のインカメラも搭載されている。画素数は32万画素(640×480ドット)。詳しくは後述する。

  Xperia ray SO-03C Xperia acro
SO-02C(参考)
メーカー ソニー・エリクソン
ディスプレー 3.3型液晶 4.2型液晶
画面解像度 480×854ドット
サイズ 53×111×9.4mm 63×127×11.8mm
(最厚部12.3mm)
重量 100g 135g
OS Android 2.3
カメラ画素数 810万画素CMOS「Exmor R for mobile」
バッテリ容量 1500mAh
テザリング ×
FeliCa ×
ワンセグ ×
赤外線 ×
防水 ×
spモード
連続待受時間 約400時間 約400時間
連続通話時間 約360分 約350分
カラバリ Pink、White、Gold Aqua、White、Black

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