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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第8回

ちっちゃい端末は正義か? Xperiaシリーズのコンパクトモデル

女子向けらしいスマホ「Xperia ray SO-03C」自腹レビュー

2011年10月03日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 撮影● 住川奈津、モデル● 相川夏海

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文字入力のしやすさは重要

 アプリについて解説してきたが、見出しでも触れている通り、コンパクトになって使い勝手とフィット感はどうなったかというほうが気になる。まずは文字入力。フリック、QWERTY入力が主だろうが、フリックはちょうどいいサイズで、テンキーの「あ」「た」「ま」の縦ラインへのアプローチも楽。筆者はQWERTY入力派なのだが、POBox Touchのサポート機能で若干横幅が狭いと感じつつも、極端に入力しにくいわ! となることはなかった。

 POBox Touchは、母音キーを大きく表示し、さらにアシストキーボード設定で、ローマ字入力では使用しない「Q」などのキーを非表示にできる。そのふたつで、小さい画面ながら入力に困らないというわけだ。それもあって、縦画面・横画面問わず、両手持ち入力ができている。

画面端まで余裕もって親指が届くため、片手フリックも楽々

POBox Touchのレイアウト。写真だとサイズ感がわかりにくいが、指先で操作するとなるとギリギリ

 また、文字入力時のキーボードと予測変換候補の画面占有については、しょうがないといったところ。検索やウェブブラウザーでの入力には支障ないのだが、大半の人が利用するであろうTwitterの場合は、入力エリアを狭く感じてしまう。表示文字サイズの変更で誤魔化しは効くが、ある程度の長い文章を一目となると、フォントサイズはだいぶ小さくなるため、ちょっと目を離しての入力を厳しく感じた。

twiccaでの入力画面。入力中にある程度の長さの文章を確認したいとなると、写真くらいのフォントサイズになるんじゃないかしら

 次にフィット感。日に数時間操作する場合もあるのでフィット感は大切だ。Xperia arcは背面の弧を描く形状で持ちやすかったので、もちろん、Xperia rayにも期待していた。結果としては9割満足。軽いし、邪魔にならないし、操作性もいい。それらを支えてくれる側面の丸みがほどよく、軽く握るだけでしっかりとホールドできる。

 ただ、後述で相川夏海ちゃんも言っているが、コンパクトすぎて持ちにくいと感じることがある。とくに、片手操作時に親指を伸ばしたときに「ズリ落ちそう」と感じてしまう。もちろん、手のサイズ次第なので、要店頭チェックだが、フリック入力時にはストレスに直結するのでよく触ってもらいたい。また片手操作時だと親指の根本の肉が液晶に触れてマルチタッチになってしまうというケースもあった。

 結局のところ、その1割を埋めるべく、即日でジャケットを購入。厚みが約1.5mm増すことになったが、それでグリップ感はかなり向上したし、マルチタッチの誤爆もなくなった。小さすぎるのも問題だなぁと思ったりしたのだが、rayたんがかわいいから許したい。重量もわずかに増加したが、rayたんはかわいいから許してあげちゃう。

筆者の手の大きさとか形状にもよるのだが、写真のように親指の付け根がタッチパネルに触れて誤動作なんてことが多かった。そのため、ジャケットを導入するに至った

筆者所有Xperia ray近影。なんかキャピキャピしちゃっている。熊のストラップには名前をつけてあり、ザ・マンサという

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