このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

最新無線LANで爆速ワイヤレス人生を満喫 第2回

より速く、より遠くへ! 無線LAN最新機器ベンチマーク

2011年09月21日 16時00分更新

文● 池田圭一

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ベンチ結果発表!

 それでは結果を見ていこう。まずは親機と同室(1)での結果だ。無線LAN親機から約1.5m離してノートPCを置き、10MB、100MB、500MBのファイルを5回送受信し、最高速度のデータを抽出して平均した。ロジテック LAN-WH450N/GRの2.4GHz時以外はすべて順調で、接続速度は450Mbpsまたは300Mbpsの各機種上限となっている。

テスト3A 地点1での計測結果

 最高速度をたたき出したのは、送信時はプラネックスコミュニケーションズのMZK-WG300NXPUが125.68Mbps、受信時がロジテックのLAN-WH450N/GRが出した201.27Mbpsである。2.4GHz帯/5GHz帯の両方で安定して高速だったのがNECのAtermWR8700Nだ。

 ほとんどの機種が受信時のほうが高速なのだが、送受信の速度差が小さいアイ・オー・データ機器のWN-G300DGRや、他とは逆転しているプラネックスコミュニケーションズのMZK-WG300NXPUなどもあるため、微妙な接続モードの違いや信号処理アルゴリズムの違いによるのかも知れない。

テスト3B 地点2での計測結果

測定風景はこんな感じ

テスト3C 地点3での計測結果

測定風景。のどかな風景だが、バリバリと電波が飛んでいる

 続いて、2部屋離れた地点2、階下リビングの地点3での結果を見ていただこう。傾向としてはテスト3Aと似ているが、2.4GHz帯の実効データ転送速度がそれほど落ちていないのに、5GHz帯は親機から離れるにしたがって急に遅くなっている。

 地点3では、トップが入れ替わりバッファローのWZR-HP-G450Hが好成績を収めている。地点1~3の結果をひとつにまとめたのが次のグラフだ。

テスト地点1~3の合グラフ

 高速ではあるが、距離や遮へい物の影響を著しく受けて大きく減衰する機種や、地点1ではそれほど速くはないものの、地点3ではそこそこの性能を発揮している機種など、実に個性的だ。

 450Mbpsなのか300Mbpsなのか、確かに接続速度の違いが実効データ転送速度にも関係しているのだが、それだけで無線LAN端末を選んでいいのか? というと、それは難しそうだ。距離や遮へい物の影響度合いも違えば、機能も違う……。

 次回は機能面での違い、付加機能に注目してみよう。標準規格を採用するがゆえに、性能での差をつけにくくなった無線LAN機器だが、反面、家庭で役立つ付加機能が充実するようになったのだ。

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン