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東京ゲームショウ2011レポート 第5回

東京ゲームショウ2011レポート

TGSでPS Vitaたんを軽~くこねくり回してきた!!

2011年09月16日 18時35分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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 9月14日のPS Vita発表に続き、東京ゲームショウ2011ではPS Vitaの試遊台が80台以上用意されるとあって、ビジネスデイといえどPS Vitaをチェックするという人ばかりだった。もちろん、新し者好きの巣窟たるASCII.jp編集部も漏れなく、PS Vitaたんをさわさわしにいくお!と超やる気。ということで、超偏った東京ゲームショウ2011レポートをお送りしよう。

基調講演でもPS Vita

 筆者はセガ信者なので、毎年毎年毎年毎年毎年、今年こそセガの新ハードがサプライズで出てくるという妄想を捨てていない。といっても、新しいものは好きだし、新ハードは妄想を加速させてくれる。触りたい分解したいお風呂で遊びたい!! なんてことをよく知るASCII.jpから「超まじめにガジェットを愛する貴様は、超まじめの巣窟たる基調講演を見てくるのだ」という指令が下ったので、まずは基調講演の様子からお届けしていこう。ここでも「PlayStaition Vitaの全貌」というテーマの講演があり、国内外のメディアだけでなく、多数の関係者が講演をチェックしにきていた。

 基調講演の第一部は、一般社団法人コンピューターエンターテインメント協会会長・和田洋一氏による「ゲーム産業革命の本質」。たまたま隣に座った海外メディアのナイスガイ(日本語流暢)がGenesis(メガドラ)Tシャツを着ていたので、メガドラのすばらしさについて語り合いすぎたのだが、内容としては以下の通りだった。

一般社団法人コンピューターエンターテインメント協会会長・和田洋一氏

 コアとなるテーマはドライバー。ゲームコンテンツの売り上げにつながる推進力とは何か、またその変動、新しい動きはといった内容だ。かつてはゲームを遊ぶためには専用の機械、それもとても高価な機械が必要で個人で買えるようなものではなかった。そこでゲームセンター(アーケード)が登場し、店が購入して、プレイヤーは100円でシェアするという流れが生まれた。次にファミコンブームで一家に1台になった。その後のメガドラ、スーファミ、PS、サターン、ドリキャスといった時代でもゲーム専用機が必要という時代だった。そこに流れが変わる存在があらわれた。2000年に登場したPS2だ。ピンときた人もいるだろうが、PS2はゲーム機としての機能に加えて、当時はまだ高かったDVDプレイヤーとしての側面を持ち合わせていた。ハイブリッド化というわけだ。そして、2007年には当時現行のすべてのゲーム機がネットワークに対応。汎用機の時代になる。またこの年にはiPhoneも登場し、現在のスマホブームの基点にもなった。2007年からゲーム機としてではなく、汎用機として副次機能を有するようになり、それにつれてユーザーも変化。「ゲームをやりたい!」という層は継続していたが、いわゆる「カジュアルユーザー」が増加。また汎用機化すれば、ゲーム機への投資額は少なくなり、その分、ソフトやサービスへの投資が増加していると和田氏は語った。

 実際に当たりを見回してみると、PS3なんていい例だろう。インターネットもBlu-rayもtorneを用意すれば地デジ録画もできてしまう。またスマホも同様に超小型PCとしてすっかり定着してしまっている。共通点は、いずれもゲームが可能ということ。和田氏いわく、ハードウェア的なプラットフォームはすでに終焉しており、現在はオンラインがプラットフォーム。かつては特定ハードじゃなきゃ遊べないタイトルもあったが、いまでは大半のハードで同じタイトルが登場している。オンラインをプラットフォームとするならば、ブラウザーがハードといっていい。HTML5やFlashなどのエンジンに端末が対応していれば、端末の種類を気にすることなくどこでも遊べる。

 話題はゲーム経験にも及んだ。だいぶVitaと関係ないんじゃ感があふれるのだが、実はつながっている。上記している内容もそうだし、コントローラーという入力デバイスの登場から、ジョイスティック、アナログスティック、タッチパネル、VOICEコントローラーと操作方法が追加。スマホ登場以降は3軸ジャイロ、3軸加速度センサー、環境光センサー、デジタルコンパスなど。従来のコントローラーを握ってプレイではなく、端末ごと動かして体感的に遊ぶというゲーム体験も可能になった。画面上にある玉を動かしたいとき、触れるのではなく傾けると実際のように動く。まだ登場したばかりだが、動作すらも楽しめるというのはゲームのよいところだ。

スライドは基本英語だったが、話とセットでわかるものだった。写真は年代経緯とゲーム産業の利益的なもの

面白かったのがこれ。ゲームプレイ時にドライバーとなる存在のシフトの流れだ

 そしてオンライン。ゲームをやりながらTwitterにポスト、Skypeチャットや音声チャットでやり取りしながらゲームをクリア、特定のクラスターでスコアを競う。Xbox 360やPS3ではフレンド間でそういった情報のやり取りが可能だった。また最近ではグレーゾーンのままだが、ゲーム配信プレイで今までとは違ったゲーム体験というのも登場している。現在のフィールドは、コミュニケーションを軸にシフトしていると和田氏は語る。ゲームファン同士のコミュニケーションは、かつてはコミュニケーションノート、パソコン通信での草の根を経て、インターネットでHP間のやり取りと続いてきている。

 今ではSNSでほぼリアルタイムにわいわいがやがや楽しめる。いろいろ言われているが、ニコニコ生放送の配信は、おっさんしかわからないかもだが、ゲーム機を持つ友人宅にみんな集まって、あーでもないこーでもないと感情をシェアしたときに似ていると……ニコ生登場時に感じた。

 また和田氏は最終的にデータも処理もクラウドになるだろうと語った。そのときはあらゆるエンターテイメントとゲームが競う環境になり、またやり方を変えて行く必要があるとも。

 この一連の流れを汲むのがちょうどVita。タイミングとしてはすごくいい時期で、くるべくしてきたのかなぁというのが実直な感想だ。Vitaに触れる講演ではなかったが、そんな理由で長々と書かせていただいた。

PlayStaion Vitaの全貌

 ソニー・コンピュータエンタテインメント ワールドスタジオ プレジデント吉田修平氏と、同SVP兼第2事業部長秋本吉生氏による講演は、PlayStaion Vitaの全貌というテーマ。TGS Forumエリアは人でごった返すほどだった。

ソニー・コンピュータエンタテインメント ワールドスタジオ プレジデント吉田修平氏

ソニー・コンピュータエンタテインメント ワールドスタジオSVP兼第2事業部長秋本吉生氏

 冒頭では「没入感」のあるゲーム体験を提供したいと強く発言。内容としては先日のカンファレンスと同じで、どちらかといえば海外メディア向けへのご紹介といったところだった。ちょっとしたサプライズとしては、プレイアブル出展されていない「RESISTANCE BURNING SKIES」のデモプレイがあった。人気FPSシリーズの続編にあたり、PS Vitaならではの操作がアピールされた。例えばしゃがんだ状態で本体を前に傾けると、手だけ出してショットできたり、画面にある手榴弾アイコンをドラッグしたところに投げられるといったアクション。エイムカーソルを上に向けてボタンを押してグレネードを投げるというよりも楽だし的確。操作体系としては極まった感のあるFPSジャンルに新しい操作方法が期待できそうだった。

コンソール画面のデモ。画面上部中央をタップでスタート、左右でフレンドやプロフィールの確認ができる。下列は表示タイトルに関係するセールス情報。旧作やDLCの案内などが表示されていた

「RESISTANCE BURNING SKIES」をプレイデモ。デュアルスティックでエイムなどはスムーズだった

 ハードウェア機能として「Wide Area AR」「Markerless AR」も紹介された。「Wide Area AR」は複数のARを同時に読み込めるというもの。デモではテーブル上の各所に配置されたARを同時に読み込んでいるところや、複数のARマーカーに高低差をつけたりと、今までよりも自由度が高くなっている。
 「Markerless AR」はその名の通りで、マーカーがなくても認識させやすい物体をマーカーとして認識させられるというもの。デモではジャイロARとの組み合わせが披露された。開発中であるため、実際に遊べるのはまだ先だ。

 このほかには、PS Vitaによるリモートプレイデモ。PS3の場合はボタン数に違いがあるが、背面タッチパッドで対応というようにすでに調整レベルの仕上がりだった。またPS3とPS Vitaで協力プレイというのが面白かった。

Wide Area ARのデモPV。テーブル上にある5つのARマーカーと同時に読み取るというもの

Markerless ARの実演デモ。カメラに写した雑誌がマーカーとなる流れが公開された。ボックス形状ならば大半は認識できそうな感じだった

 また最後にはPlayStation Suite SDKについても言及。11月からβリリースを開始し、来春にPSNを拡充するという。対応ハードはPS3、PS Vita、PS Play、Sony tablet S1、Sony tablet P1のPlayStaion Certified取得機。ソニー製品以外でも認定機を増やしていくというので、とくにAndroidのゲーム機化というのはありうるだろう。なお、PlayStation Suiteのタイトルは、10月からスタート。まずはPS1のタイトルなどから20本を用意するとのこと。

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