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一度使うともう手放せない! SSDを使いこなせ 第2回

低価格SSDでも大丈夫!? SSD RAIDで爆速環境を作れ!

2011年08月23日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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ベンチスコアや起動速度に驚嘆!
この速さはやみつきに

 それでは、Crucial CT128M4SSD2で構築したRAID環境の実力を、ベンチマークテストで見てみよう。なおベンチマークには、「CrystalDiskMark」と「ATTO Disk Benchmark」を使用している。加えて、電源オンからOS起動までの動画も用意したので確認してもらいたい。

「CrystalDiskMark」によるCrucial CT128M4SSD2単体でのスコア

RAIDを組んだ状態でのスコア。単体と比べて大きくスコアが上昇している

RAIDに加えて、ライトバックキャッシュ機能をオンにしたときのスコア。とくに4kの上昇がめざましい

「ATTO Disk Benchmark」によるCrucial CT128M4SSD2単体でのスコア

RAIDを組んだ状態でのスコア。単体と比べて大きくスコアが上昇している。一見バーが短く見えるが、グラフ横軸のメモリ間隔が異なるため

RAIDに加えて、ライトバックキャッシュ機能をオンにしたときのスコア

電源投入からOSが起動するまでを録画してみた。インストール直後というのもあるが、起動までは極めて速く、サウンドドライバー読み込み直後くらいに起動が完了している(起動音が微妙に音飛びしている点に注目)。

SSDでのRAID時の注意点

 SSDでRAID環境を構築する際には、いくつか注意すべき点がある。まず特集第1回に紹介した「Trimコマンド」は有効にならない。デフラグも手動でオフにしておく必要がある。「SuperFetchもオフにしておくべき」と言いたいところだが、正直なところオン/オフを切り替えてもあまり違いがないし、SSDオンリーならともかく、HDDが混在しているのであればオンのままでもいい。これらについては、第3回で紹介する混在環境でのTIPSで詳しく解説しよう。

 またバックアップとリストア、そして暗号化についても少しだけ注意しておくことがある。バックアップと暗号化は別段問題はないのだが、リストア時にはパーティションが解除されてしまうので、リストア後に管理から元に戻す必要がある。またRAID 1環境の場合は、リストア時にミラーリングが解除されてしまうことがある。筆者のテストではたまたま発生したようで、リチェックを5回ほどしてみたところ、RAID 1が維持されたままリストアされた。ミラーリングが解除されてしまった場合は、インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジーからリストア後に、RAIDを構築するというステップで元のRAID環境に戻すのが簡単でいいだろう。

筆者紹介――林 佑樹

 フリーランスの編集・ライター。紆余曲折あって、PCからゲーム、家電、生活雑貨までやれちゃう体になった。最近はやたらとスマートフォン尽くしな生活を送っている。

 超久しぶりなPC関連であり、かなり自分で不安という始末な自作野郎。SASによるRAID 0環境でシステムを運用中。HDD使用率が30%を越えると増設したくなるタイプに属する。


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