メインストレージ用にSSDを買ったら、早速SSDへと移行したくなるもの。とはいっても、OSやアプリをイチからインストールしなおすというのは、いささか効率が悪すぎる。春のSSD特集第3回では、今使っているHDDからSSDへと、システムを含むデータを丸ごとコピーして運用する手順について解説しよう。
まず必要なものは何か?
作業に入る前に、HDDのCドライブをSSDへと換装するのに必要となるものを揃えよう。必要なものは以下のとおり。
- 移行先のSSD
- データ用HDD
- ドライブコピーソフト
- SATA→USB変換ケーブル(ノートパソコンの場合)
SSDは当然としてデータ用HDDを必要としたのは、基本的にSSDにはOSやアプリなどシステム系のファイルのみを保存して運用し、ドキュメントや画像などのデータは、可能な限りシステム用SSDとは異なるドライブに保存するのが適切だからだ。そのためにはデータ用HDDが必要というわけだ。
システム用HDD内のファイルを、そのままコピー(クローン)できるソフトも用意する。この手のソフトは市販品から無料のものまで多数存在する。また、今回紹介しているサムスン「SSD 830」のデスクトップパソコンキット/ノートパソコンキットには、クローニング機能を持ったバックアップソフト「Norton Ghost」が付属するので、そうした製品を選んでもいいだろう。今回は、フリーソフトの「EaseUS Partition Master Home Edition」を使用して解説する。
移行の前に、まずはCドライブのダイエット
HDDからSSDへと換装するとき、Cドライブのファイルすべてをまるっとコピーしてしまえればまったく問題はない。だがほとんどの場合、HDDよりも移行先SSDのほうが、容量は小さいもの。クローニングでの移行にあたっては、少なくともSSDの容量よりもHDDに保存されているデータ量のほうが小さくなければならない。まずはCドライブのデータ容量を、とにかく小さくすることが先決だ。
まず最初にすることは、Cドライブの徹底的な掃除だ。不要なファイルはとことん捨てていく。ドライブに残された不要なファイルはWindowsの「ディスククリーンアップ」から整理できる。またフリーソフト「CCleaner」のようなツールを使えば、ウェブブラウザーのキャッシュなどもまとめて削除してしまえる。
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