SSDで快適な環境を作り、「ひゃっほー速いぜ! ストレスフリーだぜ!」といっても、大きく立ちはだかる壁がある。それはSSDの容量だ。気がつくと保存しているあんな画像やこんな画像、持ち出して見る用に用意したアニメ、デジタル一眼で撮影したRAWデータなど、保存しているデータが膨大という人も多いだろう。そうなると、多い物でも600GB程度のSSDの容量では、まったく足りない。
それに加えて、特集第1回で解説したように、SSDに対してはなるべくデータの書き込みをしないほうが、寿命を延ばすことができる。そこで特集第3回では第2回のSSD RAIDを踏まえたうえで、大容量で安価に保存できるHDDも活用した、SSDとHDDの混在環境の構築について解説していこう。
現在のHDDの1GBあたりの単価はすこぶる安く、容量3TBの製品でも1万円以下で買えることもしばしばだ。加えて、SATA 3の6Gbps転送に対応した製品であれば、SSDには及ばないものの、読み書き速度はかなり速い。そこにSSD RAIDの爆速システムドライブを組み合わせれば、どうなるかは想像に容易いはずだ。
SSDへの書き込みを減らせばいいじゃない!
SSDへの書き込みを減らせば、それだけSSDを長く使える。Windows 7の場合、OSをインストールしているドライブへの書き込み頻度が高いのは、ユーザーデータフォルダーやライブラリなどだ。例えば、ライブラリに属するピクチャフォルダーに、ウェブで見つけたお気に入り画像をガンガン保存している人もいるだろう。次に書き込みの多いところといえば、デスクトップそのものだろうか。ここもOSをインストールしたドライブ上にある。そういったフォルダーをHDDに逃がしていけば、SSDへの書き込みを減らせるはずだ。
まず「マイドキュメント」の保存先の変更は、スタートメニューなどにあるドキュメントアイコンを右クリックして、プロパティから行なえる。「場所」タブを選択して、移動先を決定するだけでOKだ。ドキュメント内のファイルがすべて移動されるため、コピー&ペーストする手間もない。
この連載の記事
-
第2回
PC
低価格SSDでも大丈夫!? SSD RAIDで爆速環境を作れ! -
第1回
PC
安価になったSSD SSD選びと導入のポイントは? -
PC
一度使うともう手放せない! SSDを使いこなせ - この連載の一覧へ