接続も簡単、緻密で高精細な映像が楽しめる
東芝「REGZA 26ZP2」
26ZP2は同サイズの薄型テレビとしては唯一の3D対応モデルということも含め、その実力は極めて優秀だ。
映像コンテンツでの優位性を感じるのは当然だが、その一方でPCとの接続という点でもきちんと対応していることが大きなポイント。D-sub15ピン端子こそないものの、HDMI入力がPCの信号出力に対応しており、1920×1080ドットの信号をドット・バイ・ドットで表示できる。
このとき、PC信号であることを検知して、自動でPC用の画質モードに自動で切り替えるなど、使い勝手の点も良好だ。
まずは、SD信号出力でのテストチャートを見てみる。画質モードは「標準」で、「超解像」などの設定は出荷時設定のままだ。解像度1000本以上のハイビジョンクラスのディテール部分はさすがに甘くなっているものの、かなり鮮明な印象。さっそくかなりの実力を発揮した。
SDソースのアップコンバートに威力を発揮する「レゾリューションプラス6」については、後でも詳しくチェックするが、ここでは単純にオン/オフを比較してみた。
オフでも十分なクオリティーなのだが、レゾリューションプラス6が加わると、テストのためのさまざまなラインのエッジがキリっと締まる。超解像技術による高精細化の実力もかなり期待できる。
続いて、REGZAシリーズでもZ系シリーズだけの特徴である「3次元フレーム超解像」を試してみた。これはカメラ固定の映像を動画のまま撮影し、静止画として切り出している。複数のフレーム情報を参照して、より高精細化の精度を高める3次元処理の仕組みから考えても、こうした「静止した動画」はもっとも高い実力を発揮するはずだ。
とはいえ、以前からのテストと同様で、際立った差はあまり感じなかった。画像を拡大してよく見てみると、踏切にある遮断機や標識がより鮮明になっていることや、奥にある家並みの見通しがよくなっていることが確認できる。
26ZP2が備える各種の画質モードによる映像の違いも比較してみた。あざやかモードは、いわゆる店頭用の高輝度モードだが、明るいだけでなくコントラスト感もかなり高く、写真で比較するともっとも黒の締まった映像になる。
画質モードによる映像の見え方の違い
コントラスト感がもっとも強いのは「あざやか」で、「テレビプロ」や「映画プロ」は暗部をより見やすく再現していることがわかる。実はこれは他社の高画質テレビでも同様の傾向になる。「テレビプロ」や「映画プロ」は絶対的な画面輝度は下がるものの、暗部の再現性を高めているので、むしろ明るい映像に見える。両者の違いは明るさと色温度で、「映画プロ」の方がより暗く色温度の低い設定だ。
ゲームモードは、コントラスト感を高めた傾向で、しかも光っている部分のピーク感が高い。色も鮮やかに再現する傾向で、少々ギラツキ気味にさえ感じる。
このあたりの違いを自分で選ぶのもいいが、本機には自動画質調整となる「おまかせ」もある。おまかせから好みに合わせて微調整もできるので、手軽に使いたい人はこちらも試してみるといいだろう。
この連載の記事
-
第2回
AV
豪華なアプコン! AVアンプで映像も音も迫力アップ -
第1回
AV
7000円から買える! PSPやWii対応の外付けアプコン対決 -
AV
アプコンはロマンだ! DVDも携帯ゲームも大画面で楽しめっ!! - この連載の一覧へ