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痛車でラリー! メロンブックスインテ2年目の挑戦 第5回

九州は宮崎でメロン号、ついにグラベル完走!

2011年06月20日 22時46分更新

文● 中村信博、写真● 中島正義、うえのふみお

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 いつものように選手たちにコースの状況を聞いてみると、路面がガチガチに堅く締まっていて、轍が掘れてしまうような場所は少なそうとのこと。これはある意味、メロン号にとって好都合だ。インテグラは足回りのストローク量が少ないので、路面が掘れてしまうとトラクションが激減してしまうのだ。事前につかんだだけの情報では比較的ハイスピードのセクターが多いとのことだったが、ドライバーの眞貝選手によると「中速以上のコーナーが多くて、なかなか楽しく走れそうなステージ」という。これは期待できるかもしれない!

 今年の全日本ラリー選手権は雨模様となることが多い。今日も昼過ぎからポツポツと落ち始め、徐々に雨脚が強くなりつつある。気象庁発表の予報によると、宮崎県北部の降水確率は明日土曜日の午前中で70%。さらに美郷町のピンポイント予報でも、今日の夜半過ぎから本格的な雨になると伝えていた。経験のないイベントに参戦する場合は、こういうときが痛い。雨でステージの路面がどう変化するのかわからないからだ。

日が落ちて、あたりはすっかり暗闇に。CUSCO&CJRTのサービスブースでは、1台のランエボXと3台のプロトンサトリアネオのメンテナンスが続けられていた

くす子号1号車の、久万高原で破損したリヤバンパーはこんな感じに補修。インポートを始めたばかりのクルマだから、どうやらパーツが足りなかったみたい。「正規販売を始めたらパーツも潤沢になりますよ!」とはCJRTの松井 悠監督の言葉

 各チームへの挨拶がてら、このイベントの情報をできる限り集めるように努める。これがまさに「ラリー」というモータースポーツの特徴といえるもので、少なくともピンポイントに勝負と直結する事柄でなければ、たとえライバルチームでも持てる限りの情報を気軽に教えあうような雰囲気がある。もちろん勝負は大事だけど、それとともに困難なステージに挑戦し合う同志のような、そんな暗黙の了解があるのだ。

 得られた情報によると、あるステージではコーナーの途中に現われるコンクリートの排水溝が曲者だという。何台ものマシンが通過して周りの土が掘れていく一方で、コンクリートの排水溝だけが路面から突き出るように残るから、時として強烈な衝撃を足回りにもたらす。過去にもそれで足回りを壊してリタイヤしたマシンが何台もいたそうで、ただでさえ足回りが弱いといわれているインテグラなら、相当の警戒をするべきだろう。しかも、雨模様で土が柔らかくなっているぶん、いっそう路面が掘れて、その衝撃もかなりのものになるはずだ。

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