6月1日、TFF フルーク(フルーク・ネットワークス)は企業ネットワークの光ファイバーの配線のトラブルシューティングに利用できる携帯型チェッカー「Fiber QuickMap(ファイバー・クイックマップ)」を発売した。
Fiber QuickMapは、企業ネットワークでも使われるマルチモード光ファイバーの接続カ所や破損カ所を見つける「エンタープライズ・トラブルシューター」。光ファイバーで構築したネットワークでの、
- ネットワークパフォーマンスの低下、
- 損失テストの不具合
- 予測よりも光出力が低い
といったトラブルの原因を明らかにし、障害のあるケーブルの特定・除去が行なえる。測定距離は最大1500mで、重さは350g。単三アルカリ電池2本で利用できる。
一般に光ファイバーの破損カ所は、「OTDR(Optical Time-Domain Reflectometer)」と呼ばれる、ファイバー内に入射した光の反射を測定し、接続カ所に存在する融着部分やコネクタ接続カ所の位置と損失および反射率を測定する機器が使われる。しかし、OTDR装置は操作が複雑で、データ解析に手間がかかるという問題があった。
一方、Fiber QuickMapであれば、ボタン1つの操作でテストが行なえ、6秒で障害カ所を特定できるという。また、OTDR装置と比べ、価格は半わから1/3というのも大きなメリットだ。筐体は、落下や衝撃に耐えうるよう耐衝撃吸収型のカバーが取り付けられ、握りやすいグリップ構造を採用する。
価格は28万3000円から。
なお、同社は米フルーク・ネットワークスの日本法人で、「日本テクトロニクス株式会社」と合併し、「株式会社TFF フルーク」となった。