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敵はSalesforce?サイボウズが「kintone」でPaaS参入へ
2011年04月19日 06時00分更新
4月18日、サイボウズはユーザーなどが開発したアプリケーションをクラウド基盤上で実行する「PaaS(Platform as a Service)」事業への参入を表明した。サービス名は「kintone(キントーン)」で、2011年秋の提供を目指す。
サイボウズでは、企業のITは人員や予算など多方面からコストの削減を迫られ、クラウドサー ビスへの関心は高まる一方とした上で、セールスフォース・ドットコムの「Force.com」など既存のPaaSは決して安価とはいえないと批判。その理由として、開発には複雑なプログラミング知識を必要とするサービスがほとんどであり、注目度が高いにもかかわらず、実際に導入にはコストや工数の大きな壁が立ちはだかっているとした。
これに対しkintoneでは、手頃な価格での高品質なアプリケーション開発、これまでにない速さ(最短10分)での運用開始を実現するという。
今秋のリリース時には、業務アプリケーションを提供するストアサービスを同時に開始。自社の業務で使えるアプリケーションを数クリックの手続きで入手が可能になるという。アプリケーションのカスタマイズにも対応し、オンラインでのサポートも受けられる。
kintoneの試用を希望するユーザーにはβ版サービスへの招待を検討中。また、リリースに合わせて、サイボウズオフィシャルコンサルティングパートナー制度を立ち上げるという。