2011年春のMac入門特集の5回目は、マイクロソフトが注力するMac OS X用オフィススイート「Microsoft Office for Mac 2011」(以下、Office for Mac 2011)だ。
ラインナップとしては、「Microsoft Office for Mac Home and Business 2011」、「Microsoft Office for Mac Home and Student 2011」の2エディションに加えて、学生/教職員/教育機関向けの「Microsoft Office for Mac Academic 2011」が用意されている。
エディションと価格 | ||
---|---|---|
製品名 | 価格 |
ライセンス内容 |
Microsoft Office for Mac Home and Business 2011 2パック |
3万4650円 | 1ユーザー/2台 |
Microsoft Office for Mac Home and Student 2011 ファミリーパック |
1万7850円 | 1世帯の3ユーザーまたは3台 |
Microsoft Office for Mac Academic 2011 |
1万7000円 | 1ユーザー/1台 |
各エディションの内容 | |||
---|---|---|---|
― | Home and Business 2011 | Home and Student 2011 | Academic 2011 |
Word for Mac 2011 | ○ | ○ | ○ |
Excel for Mac 2011 | ○ | ○ | ○ |
PowerPoint for Mac 2011 | ○ | ○ | ○ |
Outlook for Mac 2011 | ○ | × | ○ |
無償テクニカルサポート | 1年間(365日間) | 90日間 | 90日間 |
Office for Mac 2011は「軽さ」も特徴のひとつとしており、新MacBook Proでは最小スペックとなる、Intel Core i5-2415M(2.3GHz)採用の新13インチモデルでも「サクサク動く」。まずは、その主要な機能などをおさらいしてみよう。
リボンインターフェースの採用
Windows版Office 2007で初登場した「リボンインターフェース」は、Office for Mac 2011でも採用した。しかしただの移植ではなく、Mac版独自の改良が施されており、すっきり見えるようボタン類の配置も工夫されている。機能的にはWindows版に準じているため、Windowsユーザーも違和感がないはず。リボンを表示せず、より広い作業スペースを確保することも可能だ。
CarbonからCocoaへ
後述するメールクライアント「Outlook」は、過去に存在した「Outlook 2001」や「Entourage」の設計を引きずらず、新たにCocoaアプリとして書き起こされたものだ。Core Animationフレームワークを利用したアニメーション処理など、新機能の多くもCocoa API経由で実現されている。
メールクライアント「Outlook」
Office for Mac 2011では、従来のメールクライアント「Entourage」が姿を消し、10年近くMac版がなかったスケジューラー兼メールクライアント「Outlook」が追加されている。Microsoft Exchange Server SP1以降のクライアントとして使えることはもちろん、Spotlightによる全文検索やTime Machineでのバックアップなど、Mac独自機能のサポートも抜かりがない。
Outlookの名を冠するだけに、Windows版との高い互換性も備えており、メールボックスや連絡先などを含む個人データファイル(Outlook 2003以降のPSTファイル)をインポートできる。
(次ページに続く)
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