デザイン初心者が、会報やニュースレター、プレゼン資料、チラシ、POPなどを作ることは珍しくない。いつもそのようなデザインを見ている人でも、いざ自分で作るとなると、デザインの基礎知識と具体的手法を知らないので、どうしていいか分からない。試行錯誤して何とかよくしようとするが、時間ばかりかかってしまう。しかも、時間をかけた割にはあまりいいものができない。こんな経験はないだろうか。
Word for Mac 2011は、プロが行うような細かな設定をしなくても、一定レベルのデザインを作り出すことが可能だ。これは、初心者が苦手にしているスキルをアシストする機能が備えられているからだ。特に初心者がわからないのは、書体の組み合わせと配色だ。これらは、デザインの中で全体のトーンを決める重要な要素だが、たくさんの組み合わせがあって、どんな組み合わせが効果的かを慣れない頭で想像するのは難しい。
そんなデザイン初心者にうれしいのが、テーマ機能だ。これは、あらかじめ書体の組み合わせと配色パターンが用意されていて、選択するだけで文書に適用され、デザインを確認できる。文字の書体や色、図形などオブジェクトの色を1つ1つ変更する必要がないのだ。これは、作業時間を大幅に短縮するだけでなく、失敗の少ないデザインにすることを可能にする。
テーマ機能は、[リボン]で[ホーム]タブを選び、配色と書体の組み合わせがセットになったテーマ一覧の中から、適当なものを選んでデザインに適用する。何回か試しながら、いいものを選んで決めていく。配色と書体を別々に決めることも可能なので、最初にセットの中から適当なものを選び、書体だけを再度検討するという使い方もできる。

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