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Sandy Bridgeなら新MacBook Proを買え! 第4回

解像度1920×1200、7時間駆動の17インチMacBook Pro

2011年03月30日 12時00分更新

文● 佐藤隆博

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 ファッション誌「an an」最新号(No.1751)に、今後の狙い目は大学院生男子という記事「ウワサの“院生男子”って!?」が載り、「カフェでMacを使っている」などと書かれる昨今、皆様ご機嫌いかがでしょうか。

 そんな話題をチェックしてしまうほどMac大好きな筆者が紹介するのは、MacBook Proシリーズ最上位機種の新「17インチ MacBook Pro」(MC725J/A)。浮世離れした美しいデザインに包まれた大きなボディには、誰もがウットリと見とれるはずだ(?)。大げさな表現はさておき、新17インチモデルの使い勝手を筆者の強い思い入れとともに紹介していこう。

「17インチ MacBook Pro」(MC725J/A)

17インチ MacBook Pro標準スペック
型番 MC725J/A
価格 21万4800円
CPU Core i7-2720QM 2.2GHz(4コア)
メモリー(最大) 4GB 1333MHz DDR3 PC3-10600(8GB)
ディスプレー(解像度) 17型 LEDバックライト クリアワイド(1920×1200ドット)
グラフィックス性能 Intel HD Graphics 3000(CPU内蔵)
およびAMD Radeon HD 6750M
ストレージ 750GB HDD(5400回転、SATA)
主なインターフェース USB 2.0×3、FireWire 800(IEEE1394b)×1、Thunderbolt×1(DVI/VGA/デュアルリンクDVI/HDMIに別売アダプターで対応)、FaceTime HDカメラ、ExpressCard/34スロット
サイズ/重量 幅393×奥行き267×高さ250mm/2.99kg

作業効率を高める、解像度1920×1200ドットの17インチ液晶

 新17インチモデルの特徴は、誰が見ても驚くその大きさにある。幅393mm、奥行き267mm、高さ250mmというサイズだけあって、実際に目にすると、ノート製品の黎明期を思い起こす方もいるはずだ。

 ただし、アップルが小型ノートを開発できないというわけではなく、新17インチモデルはこの大きさに意味がある。MacBook Air、あるいは13/15インチMacBook Proというラインナップがある中で、なぜとてつもなく大きなサイズのモデルが存在するのか?

 この理由としては、元々Macがクリエイティブ系をはじめとするプロユースに強い製品だからと考えられる。コンピューター上で何らかの作業を行なう場合、画面に表示される情報量の多さが作業効率に大きく影響するからだ。

 一般的な例でいえば、表計算ソフトのシートを開いて編集している場合、10型ディスプレーよりも24型ディスプレーに表示するほうが作業がはかどるはずだ。同様に解像度も高いほど作業しやすい。実際に今回、1920×1200ドットの解像度を誇る新17インチモデルの使い勝手を試すべく、プレインストールされているソフトを使って画面上の情報量がどれほど多いのかを調べてみた。

写真管理ソフト「iPhoto」でデジカメ写真を整理したい。そんなとき、新17インチモデルは多くの写真を視認できるので把握しやすい

新17インチモデルと同じサムネイルサイズで、解像度1280×800ドットの13インチモデルを使ってiPhoto上で表示させたところ。表示できる画像枚数が大きく違うのが一目で分かる

新17インチモデル上のSafariでASCII.jpにアクセスしたところ。ファーストビューでページ中央部の「新着トピックス」辺りまで表示されている

13インチモデルで表示した画面。「注目の特集」の項目ですら表示されていない

新17インチモデルでカレンダーソフト「iCal」のスケジュール表を表示してみた。ぎっしり埋まった月間スケジュールでも、一覧性が高い

週間スケジュール表示も一目瞭然

ビデオ編集ソフト「iMovie」で動画編集をする場合、画面サイズの大きさと解像度の高さが特に影響する。タイムラインのエリアが広いため、全体の構成を把握しながら編集できる

「停電」に耐えうる7時間駆動のデスクノート

 新17インチモデルの本体サイズに関しては前述の通りで、さらに2.99kgという重量を気にする人は多いだろう。一般的なノート型Macオーナーが好むMacBook Airの11インチ(1.06kg)/13インチ(1.32kg)の約3倍、MacBook Proの新13インチモデル(2.04kg)の約1.5倍もあり、正直なところ毎日持ち歩くというスタイルは現実的ではない。新17インチモデルの使い方としてはデスクトップ機の替わり、いわゆるデスクノートが考えられる。

 新17インチモデルのポイントはこの点で、デスクノートとしては最適で、いざというとき持ち運べることにある。実際に筆者は、ビデオ撮影後の映像チェック環境としてMacBook Proを活用しているほか、取材先でビデオを編集して、クライアントに完成ビデオを納品するといった作業を行なった経験がある。ここで、そんな筆者の経験を元にした使い方を提唱してみたい。

 たとえば計画停電などの停電時、新17インチモデルであれば作業中に不意に電源が落ちたり、あるいはあわててセーブを行なったりということがなくなる。新17インチモデルのバッテリー駆動時間は7時間であるため、ある程度作業のメドがたってからセーブするということも可能だろう。

 高解像度の動画/写真や音声の編集となるとマシンに負担がかかるため7時間の使用は無理があるが、数時間は動作する可能性が高い。一作業終えて、さらにバックアップ用メディアにデータをコピーしておくくらいの余裕があるはずだ。

 オーバーな例えのように思えるかもしれないが、ビデオ編集の場合データサイズが大きいため、外付けなどのHDDにコピーするのにも時間がかかる。

 複数のパソコンを持っている方なら、停電のたびにマシン環境を替えるという手もあるが、停電中でも電源を確保できるハードウェアにデータを転送するなど環境を整える必要があり、大幅な時間のロスとなってしまう。

 それが新17インチモデルであれば、ストレスのない性能の高さに加え、容量750GBの内蔵HDDに巨大な映像データを問題なく保存できるなど生産性を維持しやすい。

 このような使い方は職業柄頻繁にMacBook Proを使うオーナーに限られると思うかもしれないが、そんなことはない。インターネットの閲覧やメールチェック程度というオーナーでも、デジカメやデジタルビデオカメラを持っている方は多いはずだ。デジカメでもムービーは撮影できるのだから、MacBook Proにプリインストールされているビデオ編集ソフト「iMovie」を使って、編集してみるというのはいかがだろうか?

 極端な例えになるが、新17インチモデルならファミレスやファーストフード店でもビデオや写真の編集を行なえるだろう。

 筆者は、作業に煮詰まったり、飽きたりすると、気分転換に近所のファミレスでコーヒーを飲みながら仕事をすることがある。限度はあるが、ある程度の距離なら2.99kgなんてたいした重さではない。ファミレスでおいしいコーヒーをすすりながら、新鮮な気分で作業を続けられる。

 いざという時に移動可能で、電源を確保できない状態でも高解像度と高い性能を維持できる。それが17インチモデルならではの良さだと筆者は思っている。

(次ページに続く)

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