ここ数年、アップルの快進撃が止まらない。
携帯音楽プレーヤーとして不動の地位を築いているiPod、スマートフォンの代名詞ともなったiPhone、薄型化されたiPad 2(現在発売延期となっている)など、出す新製品が毎回、話題を集めている。数年前まで単なるパソコンメーカーだったアップルも、今や最新のデジタル家電扱う企業として認知されるにまで至った。iPodやiPhoneなどに触れて、そのシンプルな使いやすさにホれた人も多いだろう。
そこでぜひとも視野に入れたいのが、Windows機からMacへの乗り換えだ。
今、Macにはどんな機種があって、自分は何を買えばいいのか。そして既存のユーザーがMacのどこに便利さを感じているのか。本特集では、特に日本で人気の高いノート型Macに焦点を絞って、余すことなくその魅力をお伝えしていこう。
第1回では現行機種を整理して、Mac/Mac OS Xの特徴をまとめる。第2回目以降はノート型Macを個別にレビューし、さらに第5回でMacと一緒にぜひ買っておきたい「Office for Mac」を取り上げる。
現行製品は6製品、17種類
Macの現行ラインアップは、ノート型、デスクトップ型ともに3製品で、合計6製品がリリースされている。
ノート型は、最新機種が発表されたばかりのフラグシップ「MacBook Pro」、薄くて軽いモバイル向けの「MacBook Air」、入門者向けでポリカーボネート製の「MacBook」というラインアップだ。一方デスクトップは、液晶一体型の「iMac」、本体が薄くて小型の「Mac mini」、Macの中で最高性能を誇る「Mac Pro」を用意している。
ノート型Mac
デスクトップ型Mac
このうち初めてのMacとしてお勧めしたいのが、第2世代Core(Sandy Bridge)シリーズを搭載した最新MacBook Proだ。毎日持ち運ぶことや省スペースを優先させるなら13インチモデル、マシンパワーと作業効率を重視するなら15インチを選ぶといい。ある程度本格的に音楽制作やビデオ編集などを行なう場合は、17インチモデルとなる。
このうち、Intel Core i5-2415M(2.3GHz/デュアルコア)搭載13インチモデルが10万8800円、同じく13インチのIntel Core i7-2620M(2.7GHz/デュアルコア)搭載モデルが13万4800円となっており、第2世代Coreシリーズ搭載ノートとしては購入しやすい価格だ。
Macは、Windows機に比べるとモデルチェンジは緩やかで、各製品は、ここ数年、およそ1年で1度しかリニューアルされていない。例えば、MacBook Proはこの2月にリリースされたばかりだ。「初物」をゲットしたければ発売直後のタイミングを狙うのがいい。また、ウェブブラウズとメールチェック程度でしか使わないなら、新製品が発売された後に値下げされた型落ち品を買ってもストレスなく使えるだろう。
そのほか、アップルがウェブ直販「Apple Store」で提供している「整備済製品」を狙うのもひとつの手だ。何らかの問題があって返品され、修理が終わった「ワケあり品」のMacで、現行モデルでも定価より安く手に入るのがメリットだ。ただし、常に在庫がある訳ではなく、早い者勝ちで買われていくので、頻繁にチェックしておく必要がある。
(次ページに続く)

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