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クラウドサービスへのシングルサインオンもあわせて提供

ベリサイン、モバイルデバイス管理と証明書をミックス!

2011年04月01日 09時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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3月31日、日本ベリサインとアイキューブドシステムズはモバイルデバイス向けの認証・管理サービス「ベリサインMDM power by CLOMO」、クラウドサービス向けの認証プラットフォーム「ベリサインGATE powered by CLOMO」を発表した。

モバイルデバイス管理+電子証明書

 ベリサインMDM power by CLOMOは、アイキューブドシステムのモバイルデバイス向け管理(MDM)サービス「CLOMO MDM」と、ベリサインの電子証明書認証局を統合したサービス。アイキューブドシステムズは福岡のITベンチャーで、クラウドとモバイルデバイス、既存の環境を統合的に管理するサービス「CLOMO」を提供している。

 CLOMO MDMではiOSやAndroidを搭載するデバイスのリモート管理やパスワード管理、リモートロック、データの遠隔消去、VPN、カレンダー・アドレス設定などの多彩な機能を持っている。このMDMにより、モバイルデバイスに対してベリサインの電子証明書を発行し、インストール。この証明書を元にモバイルデバイスを制御するためのセキュリティポリシーを端末に強制的に割り当てることができるようになる。1デバイスあたり年間7200円からで、CAを企業ごとに構築する場合は別途年間維持費がかかる。

ベリサインMDM power by CLOMOの仕組み

MDMと電子証明書のサービス利用イメージ

 こうしたサービスが生まれた背景としてスマートフォンやタブレット端末を業務で利用したいニーズの高まりだ。「クラウドをいろんな端末から使いたいというニーズが存在している」(日本ベリサイン IAS製品本部 ソリューション開発部 部長 小早川 知昭氏)とのこと。昨年発表したスマートフォン向けの認証ソリューションは5カ月に1000件の問いあわせがあり、モバイルデバイスの業務利用をテーマにしたセミナーも満員になる状態だった。とはいえ、ベリサインの製品は認証部分だけ提供するため、モバイルデバイス管理などの点では限界があり、結果としてCLOMO MDMを開発・販売するアイキューブドシステムズの製品との連携に至ったという。アイキューブドシステムズの代表取締役社長の佐々木勉氏は、「セキュリティの確保が重要なのは理解しているが、必ずしも私たちのセキュリティ技術や知識が完全というわけではない」と語り、セキュリティ企業の大手であるベリサインと提携することにしたという。

日本ベリサイン IAS製品本部 ソリューション開発部 部長 小早川 知昭氏

アイキューブドシステムズの代表取締役社長 佐々木勉氏

クラウドや社内サーバーに安全にログイン

 一方のベリサインGATE powered by CLOMOの方は、アイキューブドシステムのシングルサインオン基盤とベリサインの認証システムを連携させたサービス。複数のクラウドサービス、社内システムに対し、ワンタイムパスワードや電子証明書でログインできる。こちらは1ユーザーあたり年間7200円で、PCとスマートフォンなど異なる端末で利用できる

ベリサインGATE powered by CLOMO

 統合認証を可能にするアイキューブドシステムズのCLOMO GATEは、GoogleAppsをはじめとした複数のクラウドサービスの認証を一元化。社内のActive DirectoryとLDAPなどのユーザー属性情報を各種クラウドサービスと連携させることも可能になる。今回ベリサインは認証部分を受け持ち、ワンタイムパスワードとスマートカードなどでの二要素認証が実現する。

 両サービスとも開始は4月1日から。導入は1カ月程度で可能になるという。

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