
KDDIはWiMAX+3G両対応のAndroidスマートフォン「HTC EVO WiMAX ISW11HT」を4月15日に発売する。
HTC EVOの詳細は発表時も掲載しているが(関連記事)、最大の特徴となるのが、下り最大40MbpsのWiMAXと、全国で使えるauの3G回線(下り最大3.1Mbps)の両方をサポートしている点だろう。さらに“テザリング”と呼ばれる機能にも対応しており、端末のインターネット回線を無線LAN経由で他の機器(最大8台)と共有することで、モバイルルーターとしての利用も可能である。
主要スペックは以下の表を参照していただきたいが、ディスプレーは4.3型で480×800ドット。800万画素のカメラ機能を搭載し、OSはAndroid 2.2である。
「HTC EVO WiMAX ISW11HT」の主要スペック | |
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メーカー | HTC |
ディスプレー | 4.3型液晶 |
画面解像度 | 480×800ドット |
サイズ | 約67×122×12.8mm(最厚部約13.8mm) |
重量 | 約170g |
OS | Android 2.2 |
カメラ画素数 | 約800万画素(アウト)/約130万画素(イン) |
連続通話時間 | 約290分 |
連続待受時間 | 約340時間 |
カラバリ | ブラック |
月額利用料は7000円強から
発売日も決まったところで、気になるのは実際の支払い。まず端末自体は3月から予約受付が行なわれており、新規一括購入(シンプルコース)の場合、都内の家電量販店では7万円前後の価格が提示されているようだ。auのISシリーズでは、後述するパケット定額サービスなどと組み合わせることで、月々の利用料金が最大24ヵ月割り引かれる「毎月割」が用意されている。この毎月割は端末によって金額が異なるが、HTC EVOでは新規契約で月2000円(2000円×24回=4万8000円)、機種変更の場合は月1500円(1500円×24回=3万6000円)なので、端末の実質価格は新規契約で2万円台、機種変更は3万円台前半ということになりそうだ。
一方、月々の利用料金は「基本使用料」+「ISP料金(IS NET)」+「パケット定額プラン」の組み合わせとなる。これにWiMAXを使った月は「+WiMAX」の月525円がプラスされる。この4つの合計が以下の表となる。
完全定額制 | 2段階定額制 | |
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基本利用料 | プランEシンプル | プランSSシンプル |
780円 | 980円 | |
ISP料金(IS NET) | 315円 | |
パケット料金 | ISフラット | ダブル定額 |
5460円 | 2100~5985円 | |
+WiMAX | 525円 | |
合計 | 7080円 | 3920~7805円 |
なお、WiMAXについては特にデータ量の制限は用意されていないが、3Gについては、1ヵ月で5GBを超えた場合、その月の間は速度制限が行なわれる予定なので注意してほしい(2012年1月までは3Gの制限は適用されない)。
3Gは旧800MHz帯には非対応も
すでにエリア的には十分
また、本機は元々が世界で販売される“グローバル端末”でもあり、利用可能な3Gのエリアが従来のau端末とは若干異なる。auでは3Gの通信に800MHz帯と2GHz帯を用いているが、前者についてはCDMA 1X WIN導入時から用いられている「旧800MHz帯」と、2006年以降に導入した「新800MHz帯」に分けられる。そして、旧800MHz帯については海外とは異なる周波数の使い方をしているため、HTC EVOでは利用できないわけだ。
ただし旧800MHz帯でのサービスは2012年夏に予定されている周波数再編にともなって終了が決まっており、すでに全国的にエリアの移行が進められている。とはいえ、人口が少ない地域を中心に利用不可能な場所も残っている。詳しくはauのサイト内にHTC EVO専用のエリアマップが用意されているので、そちらを確認してほしい。
