Mobile World Congress 2011 レポート 第2回
大型化されたGALAXY Tabは10.1型
GALAXYも次世代に! 「GALAXY S II」「GALAXY Tab 10.1」
2011年02月14日 19時00分更新
「Mobile World Congress 2011」(MWC)の前夜はサムスン電子も新製品発表会を開催。「GALAXY S」の後継となる「GALAXY S II」、および「GALAXY Tab 10.1」を発表した。
GALAXY Sの正当進化形となる「GALAXY S II」
まずGALAXY S IIは、その製品名からもわかるようにGALAXY Sの跡を継ぐスマートフォンで、デュアルコアプロセッサーを搭載。4.27型のSuper AMOLED Plus(有機EL)を採用している。Androidは2.3(Gingerbread)で、GSMと3G(W-CDMA/UMTS)に対応する。
本体の正面/裏側の両方にカメラを持ち、背面カメラは8メガピクセルでオートフォーカス対応、正面カメラは2メガピクセルである。背面カメラでは、HDビデオの撮影が可能。搭載しているデュアルプロセッサはサムスン製と思われ、クロック周波数は1GHz。NFC機能も搭載されている。内蔵ストレージ容量で16GBまたは32GBの2タイプが用意されており、それとは別にmicroSDカードも利用可能(32GBまで対応)である。
OS自体はAndroid 2.3であるものの、サムスン独自UIを搭載するほか、さらにHubと呼ばれる独自のソフトウェア/サービスも搭載している。Hubには「Readers」(電子書籍)、「Music」(メディア機能)、「Social」(SNS関連)、「Game」(オンライゲーム)の4つの分野でそれぞれオンライン上のサービスと連携するようになっている。たとえばReadersは、ローカルアプリケーションである電子書籍リーダーソフトと、オンラインの電子書籍販売サイトの両方が用意されている。
さらには暗号化機能やシスコシステムズ社のVPNを搭載するなど、企業向けの機能も搭載するという特徴も持っている。
10.1型になった新GALAXY Tab
ハニカムことAndroid 3.0を搭載
「GALAXY Tab 10.1」は、タブレット型に最適化された最新のAndroid OSである「Android 3.0(Honeycomb)」を採用している。ディスプレーは現行のGALAXY Tabと同様にTFT液晶でサイズは10.1型。画面解像度は1280×800ドット(WXGA)。画面サイズが製品名の一部になっている。 また重量は599gと、10型クラスのタブレットの問題の1つだった重量を軽減している(たとえばiPadは9.7型ディスプレーで無線LANモデルでも680g)。
メインプロセッサーは1GHz動作のデュアルコアを採用。基本的なハードウェアに関してはGALAXY S IIとの共通点も多い。たとえばカメラは背面と正面の両方に用意されており、カメラ画素数はそれぞれ8メガと2メガ。HDビデオの撮影も背面カメラで可能である。
本体はそれほど重くないといっても、バッテリ容量は6860mAhと大きいのはうれしい点。ただし現行のGALAXY Tabと同様に交換はできない。
本体背面には、持ったときに手がかりとなるように緩いカーブで盛り上がったところがあり、側面は金属質感だが、背面の表面はプラスチック系の素材を使っているようだ。内蔵ストレージ容量で2タイプ用意されているが(16GBまたは32GB)。ただしmicroSDカードなどは利用できない。
GALAXY S II | GALAXY S | GALAXY Tab 10.1 | GALAXY Tab | |
---|---|---|---|---|
ディスプレー | 4.3型SUPER AMOLED Plus | 4型SUPER AMOLED | 10.1型液晶 | 7型液晶 |
画面解像度 | 480×800ドット | 480×800ドット | 800×1280ドット | 600×1024ドット |
サイズ | 66.1×125.3 ×8.49mm |
64×122×9.9mm | 170.4×246.2 ×10.9mm |
120×190×12.1mm |
重量 | 116g | 118g | 599g | 382g |
OS | Android 2.3 | Android 2.2 | Android 3.0 | Android 2.2 |
カメラ画素数 | リア8メガ /イン2メガ |
5メガ | リア8メガ /イン2メガ |
リア3.2メガ /イン1.3メガ |
バッテリ容量 | 1650mAh | 1500mAh | 6860mAh | 4000mAh |
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