Mobile World Congress 2011 レポート 第5回
サイズや画面にこだわりが見られる
日本にも来るか? LGが3Dスマホとハニカムタブレット
2011年02月17日 20時00分更新
「Mobile World Congress 2011」(MWC)のLG Electronicsのブースでは、会期中に同社が発表した新製品「LG Optimus 3D」「LG Optimus Pad」などが展示されていた。
世界では3D対応スマートフォンと言えばLGに?
LG初の3Dスマートフォンとなる「Optimus 3D」は、Texas Instrumentsのデュアルコアプロセッサー「OMAP4430」を搭載する。裸眼3Dに対応した4.3型の画面を持ち、HD(720p)での3D/2D動画の再生/撮影、フルHD(1080p)での2D動画の撮影/再生が可能だ。ミニHDMI端子も搭載しており、3Dテレビにも表示できる。デュアルチャンネル、デュアルメモリーにより、大規模なデータ利用を快適に行なえるという。OSは現状はAndroid 2.2で、Android 2.3にアップグレード予定である。
8.9型という新しいタブレットのジャンルが登場
もう1つの目玉は、Androidタブレット「LG Optimus Pad」だ。Androidタブレットはすでに各社から出ているが、その中でもOptimus Padの特徴は画面サイズ(8.9型でアスペクト比は15:9)と3D撮影だという。
まず8.9型ワイドという画面サイズは、片手で持てる大きさながら「仕事とプライベートの両方で使える」とは説明員によるコメント。横向きの状態でバーチャルQWERTYキーボードを使った入力がスムーズに行なえ、かつフルHD(1080p)動画の再生が可能。7型のGALAXY Tabでもなく、9.7型のiPadとも明らかにジャンルが違う大きさだ。
3D撮影のほうは、背面に3D撮影用として5メガピクセルカメラを2つ搭載する。ただし、ディスプレー自体は3D対応ではないので、3D表示は3Dテレビなどと接続するのが前提となる。
OSは、タブレット端末に特化したAndroid 3.0(Honeycomb)。プロセッサはNVIDIAのデュアルコア「Tegra 2」で、32GBのストレージを持つ。画面の表示解像度は1280×768ドット。サイズは243×149.4×12.8mm、重さは630g。発売は3月からと、もうすぐだ。
新ディスプレー技術をアピール
LGブースにはこのほかにも、すでに発表済みのAndroidスマートフォンとして「LG Optimus 2X」と「LG Optimus Black」も展示していた。
Optimus 2Xは、NVIDIAのTegra 2を採用し、デュアルコアによる高性能を誇るパワフルなスマートフォン。アプリの起動、ウェブブラウジングなどで差が出るという。カメラは8メガピクセルで、前面にもカメラがある。
Optimus Blackは、最新の画面技術「NOVA Display」を搭載している。「R(AppleのRetina)」「A(SamsungのAMOLED)」との比較があり、Rは500nit、Aは380nitなのに対してNOVAは700nitと大変明るいという(nitは輝度の単位)。明るさに加えて消費電力の低さも特徴で、50%節約できるとのことだ。
NOVAディスプレイはOptimus blackが初の搭載端末となり、今後も搭載機種を増やしていく予定とのことである。
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