対決その2 文字入力速度対決
続いてはキーボードで特定の文章を入力する時間を測定した。測定に使用した文章は以下の通り。
本日はご多忙中にもかかわらず、お時間をいただきありがとうございました。
担当者として前任者と同様によろしくお願いいたします。
今後とも御社のお役に立てるように努力して参ります。
以後、よろしくお願い申し上げます。
典型的なビジネス文章だが、この内容通りに入力するのは初めてだ。
入力者による個体差を防ぐために、それぞれ端末を交換してテストしてみたところ、やはりスマートフォンのソフトウェアキーボードよりも本機のハードウェアキーボードの方が2倍近く速く入力できることがわかった。
スマートフォン | FMV-BIBLO LOOX U/G90U |
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担当編集者 | 8分31秒 | 2分33秒 |
筆者 | 4分54秒 | 1分34秒 |
慣れの問題もあるが、両者ともPCを使い慣れているため、本機のキーボードは違和感なく使えたが、スマートフォンのソフトウェアキーボードは担当編集者が購入したばかりということもあり、まだ慣れておらず、打ち間違えが多く発生したという。
筆者はiOSで同じようなレイアウトのソフトウェアキーボードにある程度慣れていたが、やはり本機のキーボードほどスマートには入力できず、打ち間違えが多かった。
また、ソフトウェアキーボードの場合、画面が小さいため、自然と人差し指だけでキーをタッチするのも遅くなっている原因だ。
ハードウェアキーボートであれば、複数の指が効率的に動くため、入力が速くなる。慣れの問題もあるが、この同時に使える指の本数が決定的な入力速度の差になっている。PCに慣れたユーザーであれば、やはり本機のハードウェアキーボードの方が親和性が高いことが分かった。
とはいえ、ある程度入力する内容が決まっているのであれば、スマートフォンでも予測変換機能付きの日本語入力アプリを組み合わせることで入力速度は向上するだろう。
対決その3 サスペンドからの起動速度比較
携帯端末の場合、使いたい時にサッと出してすぐに使えるのが理想的だ。逆に、起動に時間がかかるなど、使えるようになるまで待たされると、その端末自体を使いにくいと感じてしまう。
Windowsマシンとスマートフォンを比較した場合、Windowsが不利になると思われがちなのがサスペンドからの起動速度だ。そこで、実際に画面が消灯しているサスペンドの状態から、画面が出て使えるようになるまでどれだけの時間が必要が比較してみた。
結果は、スマートフォンが3秒08なのに対して本機は6秒91ほどかかった。Windows 7もサスペンドからの復帰が速くなったとはいえ、やはり実測ではまだスマートフォンに負けてしまう。
とはいえ、何十秒という差ではなく、わずか3秒の差であり、ほぼ一瞬だ。実際に使用していて、本機がサスペンドから復帰する時間が遅いと感じることはまずないだろう。携帯端末としてポケットからサッと取り出してすぐに使えるという点で、本機はスマートフォンに匹敵する性能を持っている。
サッと「見る」だけならスマートフォン
文字入力するなら「FMV-BIBLO LOOX U/G90」
これらの結果から、本機は携帯端末としてスマートフォンと比べても何ら遜色ない性能と使い勝手を持っていると感じた。
むしろ、高い解像度を生かした一覧性とハードウェアキーボードによる文字入力の早さはスマートフォンを上回る使い勝手を実現している。Windows 7が使える汎用性の高さもあり、購入候補として十分に検討する価値があると思う。
特に外出先でも長文メールをしたりやオフィスソフトで文章などを作成する場合には、スマートフォンよりも本機の方が使い勝手が高いシーンは多い。
ビジネスユースとしてスマートフォンは確かに便利だ。しかし、上述のように「FMV-BIBLO LOOX U/G90」のほうが使用シーンによってはさらに便利に使える。もう一度自分の用途を振り返って、「FMV-BIBLO LOOX U/G90」も検討してみてはどうだろうか?
※価格は2月2日現在のもの。詳細はWEB MARTにてご確認ください。