立ったまま使えるWindows PC
ここで改めて「FMV-BIBLO LOOX U/G90」の外観と機能をチェックしてみよう。
本機は5.6型ワイドの液晶ディスプレイを搭載しており、解像度は1280×800ドット。スレート型のタブレットと比べると、液晶のサイズは小さめだが、解像度は高い。実際に使うときは、普通のPCのように卓上に据え置きで使うことも、液晶の両端を持って立ったまま使うこともできる。
両手で持つと、本体の右側、ちょうど右手の親指の部分にポインティングデバイスがあり、左手の親指部分にはマウスの右左のボタンがある。これにより、本体を持ったままポインティングデバイスでマウス操作ができる。マウス操作が基本のWindows 7に合わせた使いやすい構造だ。
また、液晶の左右には5つのユーザー割り当てボタンがあり、画面を拡大する「ズームモード」や消費電力を低減する「エコモード」など、ワンタッチで切り替えられる。もちろん、もちろん、アプリの起動を行いたいときも便利だ。
液晶はタッチパネル式になっており、指や付属のスタイラスで操作ができる。Windows 7ではフリックの機能が標準で搭載されているため、スマートフォンのタッチパネルのような指での操作もできる。
本機の場合、解像度が1280×800ドットとやや高めのため、細かいマウス操作は指よりも付属のスタイラスペンを使った方がやりやすかった。
とはいえ、ズームモードを併用すれば、指での操作も問題ない。ちなみに、タッチパネルでは爪の長い女性が使いにくいという難点があるようだが、本機はスタイラスを使ってこの問題を回避できるだろう。
また、スマートフォンのようなソフトウェアキーボードや、手書き文字入力、ランチャーソフトなど、タッチパネル用のソフトウェアも充実している。このユーザーフレンドリーな作り込みの高さは「PCの老舗」富士通ならではといったところだろう。
本機はこのように左右から手でホールドするため、周辺機器を接続した状態でも使いやすいようにUSBやSDメモリーカードスロットが前面に配置されている。右側にはACコネクターと無線LANのON/OFFスイッチ、左側にヘッドホン端子が配置されている。
なお、FMV-BIBLO LOOX U/G90は現在、法人向けモデルのみの販売となっている。基本的なスペックは固定だが、富士通 WEB MARTではSSDの容量(30GB/62GB)と付属バッテリーの種類により、4構成から選択が可能だ。
FMV-BIBLO LOOX U/G90の主な仕様 | ||||
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CPU | Atom Z520 (1.33GHz) | |||
メモリー | 2GB | |||
SSD | 30GB | 62GB | ||
ディスプレー | 5.6型ワイドスーパーファイン液晶 1280×800ドット(LEDバックライト、タッチパネル式) |
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無線通信機能 | 無線LAN(IEEE 802.11n/a/b/g)、WiMAX、Bluetooth Ver.2.1+EDR | |||
有線LAN | 100BASE-TX/10BASE-T(専用コネクターが必要) | |||
メモリーカードスロット | SDメモリーカード | |||
WEBカメラ | 内蔵(約78万画素) | |||
インターフェース | USB 2.0×2、音声入出力、マルチコネクター(別売の変換ケーブル経由でアナログRGB(ミニD-SUB15ピン)+Ethernetが接続可能) | |||
バッテリー/駆動時間 | 内蔵バッテリパック/約4時間 | 内蔵バッテリパック(L)/約7.8時間 | 内蔵バッテリパック/約4時間 | 内蔵バッテリパック(L)/約7.8時間 |
直販価格※ | 7万9800円(税込) | 8万2800円(税込) | 8万9800円(税込) | 9万2800円(税込) |
本体サイズ/重量※※ | 幅204×奥行き106.5×高さ23.8mm/約495g | |||
OS | Windows 7 Professional(32bit) |