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痛車でラリー! メロンブックスインテ奮闘記 第12回

メロン号、今年は念願のラリーフェスタに参加!

2010年12月27日 19時00分更新

文● 中村信博

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メロン号、ラリーフェスタ&JAF表彰式に参加!

 全日本ラリー選手権(JRC)最終戦「MSCC東京ラリー」への参戦を最後に、2010年のモータースポーツ活動を終えた、われらがメロンブックス・ラリーチャレンジ(MRC)。しかし、モータースポーツシーズンの終了は、同時にストーブリーグの開幕も意味している。

 どのモータースポーツチームでも、シーズン中は参戦準備に追われてなかなかできなかったファンイベントを開催したり、来季に向けた選手の選抜やチームの再編成、さらにはスポンサー獲得活動などを、シーズンオフのこの時期に集中して行なっていくのだ。もちろんMRCだって、ストーブリーグはシーズン中とはまた違った意味で大忙しとなる。

 ということで、今回はファンイベントの一環として参加した12月5日の「ラリーフェスタ2010」の模様をご紹介しよう。さらに番外編として、11月26日に行なわれた「JAFモータースポーツ表彰式」の模様も併せてお届けする。

ラリー界の1年の総決算的イベント

 「ラリーフェスタ」は、群馬県みなかみ町にある群馬サイクルスポーツセンターにて開催されるイベントで、毎年JRCのシーズン閉幕後の12月初旬に開かれる。その年の世界ラリー選手権(WRC)やアジアパシフィック選手権(APRC)、JRC、地区選手権で活躍したラリー選手が、会場に集まったファンの前でデモランやトークショーをしたり、変り種自転車による競争をしたりするというお祭り的なイベントだ。

 今年はPWRCチャンピオン新井敏弘選手をはじめ、クスコレーシングの柳澤宏至選手や炭山裕矢選手、番場 彬選手(ミクGTの番場 琢選手の実弟)、スーパーアレックストループの増村 淳選手など日本を代表する有名選手が招待され、他のイベントではありえないほど、ド派手なデモランを披露していた。

 MRCは、一年間応援してくれたファンの皆さんに感謝するという意味を込めて、2009年から積極的にこのイベントに参加している。2009年は直前のJRC最終戦でランサーが大破したために、会場でデモランを披露することが叶わなかったけど、今年のラリーフェスタでは最終戦の東京ラリーで破損したメロンブックス・インテグラの修理が間に合い(関連記事)、無事に会場へマシンを持ち込める運びとなったのだ。

 会場の群馬CSCまでは、筆者がメロン号のステアリングを握って深夜に自走していくことになっていた。メロン号のファクトリーである愛知県豊田市のSRSから群馬県みなかみ町の群馬CSCまでは、中央道~長野道~上信越道~関越道のルートでおよそ430kmと、それなりに距離がある。

愛知のSRSに集合したのは、前日夜9時過ぎ。メロン号の後部に機材を積み込んで、はるか群馬に向けて出発した

 メロン号は5速フルクロスのミッションを組んでいるので、一般的な速度で高速道路を巡航すると、エンジンを長時間高回転でブン回し続けることになってしまう。それはエンジンにものすごく負担をかけるし、何よりこの原油高騰の折、ハイオクガソリンをジャブジャブ使ってはおサイフにとんでもなく悪い! 回送中はエンジン回転数を上限4000回転までに制限し、途中で休憩を挟みつつ、時速70~80km/hでのんびりと8時間かけて群馬に向かったのだった。

一般車に混じって、のんびりと下道をゆくメロン号。競技マシンはクラッチも重いから、信号のストップ&ゴーがツライ!

途中、3ヵ所のサービスエリアに立ち寄って小休止。さすがに深夜になると、闇に溶け込んだメロン号に注目する人はいない

(次ページへ続く)

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